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立木早絵(たてきさえ)さん 講演会 可能性を信じ一歩を踏み出す【袖ケ浦市】
- 2020/7/9
- 市原版, シティライフ掲載記事
- 内房
年数回、様々な分野の講師が招かれる、袖ケ浦市教育委員会主催『市民三学大学講座』。今年2月には、第38期第4回が生涯学習推進大会の記念講演会として開催され、全盲のシンガーソングライター・立木早絵さんが『さらなる一歩を踏み出そう』をテーマに、ピアノの弾き語りコンサートを含め講演した。立木さんは冒頭、「私は2歳で失明しましたが、両親は料理や日曜大工ほか、様々なことをさせてくれました。できなければ困るのは自分だと自覚でき、多くのことを学べたと思います」と話した。
立木さんの人生の転機は、日本テレビの24時間TV。2008年~11年の番組内で津軽海峡縦断の遠泳リレー、トライアスロン、キリマンジャロ登頂と、前例のないチャレンジを完遂したことだった。最初の津軽海峡遠泳は、悪天候のためゴールできず断念したが、翌年は無事にメンバーと一緒に泳ぎぎった。3年目のトライアスロンは、水泳1・5キロ、自転車40キロ、マラソン10キロを完走。登山は18歳で、往復100キロ、約6000メートルの高さを登った。「多くの方の応援があったから頑張れました。貴重な経験ができたことに今も感謝しています」
終盤の弾き語りでは、オリジナル曲など数曲を披露。会場の参加者と一緒に合唱もした。立木さんは「挫折は苦しく、納得できないことも多い。でも自分に負けるのは嫌いですし、達成すれば少しは成長できるだろうと考えています。人生の荒波は当然あるけれど、七転び八起きで立ち向かう。目標があれば必ず起き上がれるし、可能性があると信じていたい」と締めくくった。参加者は「登山の体験談が興味深かった」「何事も一生懸命に取り組む姿が良い」「諦めず実現させていくことに感銘した。励まされた」など、良い講演だったと話した。