第1回 更級日記千年紀文学賞【市原市】

 平安時代の女流文学作品として名高い「更級日記」。2020年は、作者である菅原孝標女が、帰京のため市原市にあった上総国府を出発した1020年から千年の節目の年です。日記文学であり、優れた紀行文でもある「更級日記」を通じて、文字として書き表すことが時代を超え、人々の暮らしや文化、土地の風景、心の機微、感動を伝えることができる貴重な手段であることを改めて見つめ直すきっかけとなるよう、今回、市原市が「更級日記千年紀文学賞」を創設しました。
 選考委員長は椎名誠氏(作家)、選考委員には加賀美幸子氏(エッセイスト・元NHKアナウンサー)、岸本(下尾)静江氏(作家・市内在住)、島内景二氏(国文学者)、竹下亜紀氏(編集者)。市原を舞台や題材に取り入れた作品を広く全国から募集し、一般の部・小中学生の部で毎年継続実施するとのこと。書く人にも読む人にも市原市への誇りと愛着、新たな発見が生まれることを期待したい文学賞です。

●第1回更級日記千年紀文学賞

◇一般の部
・市原市の地名や人物、行事、自然、歴史等を取り入れた小説、紀行文、随筆
・資格 年齢・住所不問
・規格 小説=400字詰め原稿用紙30枚程度 紀行文、随筆=400字詰め原稿用紙30枚以内
・規定 日本語で書かれた作品であること/商業出版や原稿料、執筆料、受賞賞金などの収入を得た作品ではないこと/メール、郵送のいずれかで応募/ウェブサイトにある表紙をダウンロード、必要事項を記入し作品とともに送付/応募は一人一編のみ、応募後の作品の訂正・返却は不可
・大賞(1点)記念品・賞金30万円 優秀賞(2点)記念・賞金10万円 選考委員特別賞(数点)賞状

◇小中学生の部
・「家族」をテーマとした短歌
・資格 小中学生に限る。住所不問
・規定 自作・未発表の作品であること/所定の申込書と作品記入様式をウェブサイトからダウンロードし、必要事項・作品を記入、郵送で応募/応募は1人2首までとし、応募後の作品の訂正・返却は不可
・大賞(1点)記念品・図書カード1万円 優秀賞(3点)記念品・図書カード5千円 佳作(5点)賞状・図書カード3千円

◇入賞者・作品の発表
令和3年8月頃に、ウェブサイトなどで発表。受賞者には、書面でも通知する。作品発表も同ウェブサイトで公開し、受賞作品集を作成。
◇表彰式 令和3年9月頃(市原市市民会館)
◇主催:市原市、市原市教育委員会 協賛:第一生命保険株式会社千葉総合支社

◇応募期間 令和3年3月1日(月)~3月31日(水)必着
◇応募・問合先 〒290の8501 市原市国分寺台中央1の1の1 市原市教育委員会ふるさと文化課「文学賞応募係」
TEL0436・23・9853
bungakusyo@city.ichihara.lg.jp
https://sarashina-sennenki.com/

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