ふるさとビジター館 いちはら自然探訪 ~ニシキギとコマユミ~

 モミジの紅葉が関東で一番遅いといわれる房総でも、早くから紅葉する樹々がある。里山の散策路にみられるニシキギ(錦木)もその一つ。ニシキギ科ニシキギ属の落葉低木で高さ1~3メートル。葉は対生、長さ2~7センチの長楕円形。花は淡緑色で大きさ8ミリの集散花序。
 秋の紅葉が錦のように美しいことからニシキギと名付けられた。枝にコルク質の翼が4枚、十字に発達した姿から、主に園芸用に使われる。里山に自生するニシキギには翼が発達していないものが多く、特に翼がないものをコマユミ(小真弓)といい、区別している。たいていは葉が茂って翼は見えにくい。葉が落ちた後か、葉を掻き分けられるほど近づかないとこの判別は難しい。写真はコマユミ。
 ニシキギもコマユミも、紅葉は下段の枝先から幹に向かい、上段へとゆっくり紅くなる。緑の葉と紅い葉とその中間の色が1本の木に混在して、錦模様になる。全葉が一斉に紅葉する樹々とは趣が異なる。葉陰から覗く橙赤色の実も錦に色を添える。
 里山散策では、緑が残る林の中に1本だけ紅葉している樹が見つかることが時々ある。双眼鏡で見る葉の模様だけで、種類を判別するのは難しい。名前が判らずとも美しさは堪能できる。秋の紅葉が長い期間楽しめるのも自然が豊かな証。いつまでも大切に残したい。
(ナチュラリストネット/野坂伸一郎)

ナチュラリストネット/自然を愛する仲間の集まりです。市原の豊かな自然環境をいつまでも永く残したいと活動しています。 Tel.080・5183・9684(野坂)

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ


今週のシティライフ掲載記事

  1. 【写真】(前列左から)会長・後藤さん、講師・片岡さん、     (後列左から)会員の常盤さん、後藤さん、市原さん、中村さん …
  2. 【写真】工房の庭にて。小原さん(左)、齊藤さん  睦沢町下之郷に2人の陶芸家が住んでいる。『夢楽工房』を共同で主宰する齊藤…
  3.  寒い冬の真っ只中、皆さんはどうお過ごしでしょうか?家にこもりがちで、外に出ない方も多いかもしれません。こんな時こそ、ウインタースポーツとし…
  4.  秋晴れのなかの11月6日、茂原公園の広場をスタートに『第19回千葉県ウォークラリー大会茂原会場』が開催された。毎年開かれているこの大会も、…
  5.  ツグミという野鳥をご存じの方も多いだろう。体長23~25㎝、白い眉斑で、頭から背面は黒褐色。羽が茶褐色で、胸から腹にかけてはうろこ状の黒い…
  6.  小湊鐵道光風台駅から、西方に歩いて15分程にある鶴峯八幡宮。鎌倉時代・建治3年(1277)に本宮大分県の宇佐八幡宮より御分霊を戴き、お祀り…
  7.  昨年も、『こでまりの夢』をお読みいただきありがとうございました。昨年は17年間のコラムをまとめ、出版することが出来ました。これもひとえに、…
  8. 【写真】千葉県調理師体会・第32回料理コンクール「千葉県栄養士会長賞」受賞作  料理教室『ヘルシークッキング』を平成15年…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1. 【写真】(前列左から)会長・後藤さん、講師・片岡さん、     (後列左から)会員の常盤さん、後藤さん、市原さん、中村さん …

スタッフブログ

ページ上部へ戻る