ふるさとビジター館 ~いちはら自然探訪 ジョウビタキ(メス)~

 毎年この時期「ヒッ、ヒッ、ヒッ」の澄んだ良く通る声を聞くことがある。もうすぐ冬がやって来ると感じさせてくれる冬鳥のジョウビタキの声だ。スズメとほぼ同じ大きさの小鳥で、多くはシベリア方面から海を渡って来る。一般的には、銀髪の頭に黒い顔、鮮やかなオレンジ色の胸、一対の白い斑点がある黒い羽根、オレンジ色の尾羽を持つ美しいオスが注目され人気がある。
 しかしながら、私のように、メスが好きという人も少なくない。羽に一対の白い斑点があることとオレンジ色の尾羽はオス同様だが、体全体が灰褐色で、オスに比べれば地味であるが、とにかく可愛い。白いアイリングの中に黒い瞳のつぶらな目がたまらない。時折尾羽を上下に振り、首を傾げながら周囲の様子を伺う仕草には癒される。比較的人に対して警戒心が薄く、間近でその可愛らしさを感じることができる。
 多くは、10月下旬から12月にかけて房総半島を通り抜け更に南下するが、一冬滞在する個体もいる。「ヒッ、ヒッ、ヒッ」は縄張り宣言のようで、合間に「カッ、カッ、カッ」という声を発する。林縁や草地、身近な公園で、地面に降りたり木に止まったり忙しく動き回り、クモや木の実を食する姿を見かけることができるが、庭先にもひょっこり現れることがある。「ヒッ、ヒッ、ヒッ」の澄んだ声が聞こえたら探して見よう!皆さんは、オスとメスどちらがお好みかな?
(ナチュラリストネット/岡嘉弘)

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