ふるさとビジター館 自然探訪 ~珍しいキノコ・ヘタタケ~

 いつもの房総丘陵の奥で、シイ属の朽木に五百円玉くらいの変わったキノコの幼菌を発見!一カ月ほど経つと表皮が破れ、中からタールのようなテラテラしたものが現れました。これはいったい何だろう?図鑑を見ても載っていません。キノコのお師匠さんに写真を見てもらうと「ヘタタケです」。
 ヘタタケはとても珍しくて千葉県立中央博物館では記録も標本もないということでした。古い英文の資料をひも解いてみると、このキノコは主に広葉樹の倒木に発生する子嚢菌類で、毛穴のように垂直に子嚢が並び、その先端から胞子を出すとのこと。
 初めて日本で見つかったのは、「一九四四年・朝鮮半島」とありました。日本の記録なのに韓国ってどういうこと?1944年は昭和19年。当時は戦争中で韓国を日本が占領していたのですね。びっくり!
 そのあとの記録では1974年と1975年、佐倉城址公園のケヤキの倒木の幹に発生ということで、千葉県にゆかりのあるキノコだったんだな~と思いましたわ。こんなへんてこなものを見かけたら、ぜひみなさんも正体を探ってみてくださいね!そこにはおもしろい背景が隠されているかもしれませんよ。
(ナチュラリストネット/加藤恵美子)

 

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