ふるさとビジター館 自然探訪~赤い液体を出すニクウチワタケ~

 2007年の秋に沢を歩いていた時、変わったものを見つけました。沢の中に落ちた枯れ木の幹に、赤い液体を出す百円玉くらいの白く丸い物体がくっついています。ひえ~!不気味!これは何だろう?よく見ると、どうやらキノコの幼菌のようです。キノコは赤ちゃんの時(幼菌)と大人になった時(成菌)では、形がかなり変わるものがあります。1週間後に見に来れば何かわかるかなと思いましたが、なんせかなりの山奥で気乗りがしないままに時が経ってしまいました。

 ところがそれから14年後に、2キロ下流で同じキノコと出会いました。今度は幼菌がもう少し育って、成菌と一緒に生えていました。そこでやっと正体がわかりました。これはニクウチワタケでした。以前見た時はどうしてもわからず、実は偉い先生に画像を送って見ていただいたのです。それでも「ホウネンタケの幼菌の可能性がある」とだけ。キノコはしっかり成菌にならないとわからないものもあるんですね。

 人間も幼いころはただ素直で愛らしいのに、育ってくると生意気な口をきき、私のことをクソババア!などと言うようになりますし。キノコも人もわからないものですね。フフッ!

(ナチュラリストネット/加藤恵美子)

 

◇ナチュラリストネット/自然を愛する仲間の集まりです。豊かな自然環境をいつまでも永く残したいと活動しています。 Tel.080・5183・9684(野坂)

 

◇加藤恵美子ブログ 千葉県の自然見~つけた♪ https://emikocho.blog.fc2.com/

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ


今週のシティライフ掲載記事

  1. 【写真】『音楽堂in市原《私の十八番》ガラコンサート』にて。ヴァィオリン・川井郁子さん、ピアノ・熊本マリさん  市原市市制…
  2. ホソミオツネントンボ(越冬中)  日本では200種ほどのトンボが生息しているとされています。主に、春から秋に観察でき、身近…
  3. 【写真】いちはらフィールドマップ巡り・市原にて  市原市姉崎在住の石黒修一さん(76)は、『地域を知り・守り・愛する』とい…
  4.  近年、湾岸沿いの工場夜景が注目され、ナイトクルーズが運航されるほどになっていますが、多くの石油・化学工場が林立する市原市の五井・姉崎海岸付…
  5. 【写真】ダリア花(茂原市立美術館蔵)  2月14日(水)~3月24日(日)、茂原市立美術館で、千葉県誕生150周年記念事業…
  6.  今回は、自分の好きなベストスリーに入る監督を取り上げます。読者の方々には、作品は知っているけれど、監督には馴染みがない、という方もいらっし…
  7.  今回と次回で、未来の話をしたいと思います。今世紀の中頃までに世界の人口は100億人を超えると言われています。気候変動により農作物の生産がま…
  8. 【写真】人々に語りかける中村医師 写真提供:PMS(平和医療団・日本)  昨年11月25日、ちはら台コミュニティセンター(…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1. 【写真】『音楽堂in市原《私の十八番》ガラコンサート』にて。ヴァィオリン・川井郁子さん、ピアノ・熊本マリさん  市原市市制…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る