ふるさとビジター館 自然探訪~魔法jの星・ツチグリ~

 冬になると自然の中は美しいものが少なくなってきますが、そんな時に目立つのがこのツチグリです。雑木林の道端の斜面などにへばり付いているのをよく見かけますが、まるで地面に星が落ちているかのようです。その中心には毛羽立った丸いものが鎮座しています。指先で少しつまむと、てっぺんの穴から茶色い煙のような胞子が勢いよく噴き出てきました。これはキノコなんですね!

 ツチグリは晴れて乾燥した日には星の部分が丸まっていますが、湿度が高くなると開いて、この写真のような形になります。そして雨が降り出し、雨粒が丸いところに当たるとその振動でポフポフと胞子を吹き出すのです。雨の力を利用するとは素晴らしい仕組みですね。しかも、胞子拡散に関係のない晴れの日は閉じているなんて、お客さんの来ない時間にシャッターを閉める店のようです。

 もし見つけたら持ち帰って乾燥した場所に置いてみてください。そしてしっかり丸まったら今度は霧吹きで水をかけて、星が開いていくのを観察してみてくださいね。そしてツチグリがなぜこんな魔法を使えるようになったのか、永い時の流れに思いを馳せてみてはいかがでしょうか?(ナチュラリストネット/加藤恵美子)

 

◇ナチュラリストネット/自然を愛する仲間の集まりです。豊かな自然環境をいつまでも永く残したいと活動しています。 Tel.080・5183・9684(野坂)

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