ふるさと点描~麦畑・市原市五井~

 この写真は数年前の5月下旬、市原市宮原地区で撮ったものです。五井の街の近くなのですが、こんな広大な風景が見られるなんて凄いですね。
 私は麦畑と言うと「麦踏み黒い土」と言う言葉を思い出します。たぶんこの言葉は、年配者でないと知らないかもしれません。今は機械化が進み、この言葉の「麦踏み」の光景は見られないと思います。
 麦踏みは晩秋の種まきからおよそ1カ月後、葉が4つほどついた頃の霜が降りた冬の寒い時期に行います。目的は、麦の苗の部分を踏み、茎を痛めつけることにより水分を吸い上げる力を弱め、麦の内部の水分量を少なくし、寒さや乾燥に強くするためです。また、
麦踏みをすることで根が強くなり、根の成長も期待できます。
 このことから、私は小学校の授業で先生から「人は麦の様に踏まれながら成長するんだ」「これから皆に降りかかる困難や辛いことに負けず頑張りなさい」と教えられました。そして、習字の授業で「麦踏み黒い土」と書いたことを今でも覚えています。

(市原市写真連盟 サイクルフォト 篠塚弘晴)

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