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秋空に響く勝ちどき 第50回 大多喜お城まつり~前夜祭10/12(土)・本祭10/13(日)~【大多喜町】
- 2024/9/12
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【写真】本祭の武者行列で本田忠勝に扮する渡辺正行さん
第50回大多喜お城まつりが10/12(土)・10/13(日)の2日間に開催される。お城まつりの第1回は昭和50年(1975)9月。明治4年の廃藩置県とともに廃城となった大多喜城だが、城の天守を模した県立中央博物館大多喜城分館が建設されたのを記念しお城まつりが開かれ、以来お城まつりは城下町の風物詩として大多喜の人々に愛されてきた。徳川四天王のひとりである上総大多喜藩の初代藩主、本田忠勝の一行に扮した武者行列はまつりの目玉。そのほか大人も子どもも楽しめる様々なイベントで会場はにぎわう(写真はすべて昨年の様子)。
光が演出する前夜祭
昨年の第49回大多喜お城まつりは、台風とコロナ禍による第45回から第48回の中止を経て5年ぶりの開催となった。大多喜お城まつり実行委員会事務局の担当者は「昨年は久々のお城まつりということで大変盛り上がりました。中断していた5年の間に町の商工観光課のメンバーも入れ替わり、初めての業務も多々ありましたが、会場には思っていた以上にたくさんの方が来てくださいました。今年もぜひ多くの方に楽しんでいただきたいと思います」と話す。
12日(土)の前夜祭は、城下町通りを夜間歩行者天国にして行われる。17時から20時の間、『城下光アート展』で竹灯籠やキャンドルカップ、花手水(はなちょうず、生花を水に浮かべたもの)で会場はほのかな光で彩られる。竹灯籠は、まっすぐな竹に施された彫刻から洩れる灯りが幻想的だ。明治初期建築の土蔵造りの商家・釜屋と商い資料館もライトアップされ、通りにはいくつもの出店が並ぶ。その中、神社のお囃子や太鼓の演奏、子どもたちのストリートダンスなどが行われ、ラストには花火が打ち上げられる。いすみ鉄道は20時の花火に合わせて、大多喜駅発20時半の大原行臨時便を運行する。
戦国時代に思いを馳せて
13日(日)本祭のメイン会場は、昨年から県民の森近くのB&G海洋センター野球場となった。午前10時から閉会の16時まで様々なイベントが開催される。ステージでは太鼓演奏、よさこい踊りなどが披露され、体験コーナーでは手裏剣投げや甲冑着付け体験ができる。午後の『子供合戦ゲーム』は、子どもたちが2手の陣地に分かれてやわらかい剣で相手の頭につけた風船を狙いあう、体を思いきり動かせる対戦型のゲームだ。申込は当日の受付で、参加費は無料となっている。野球場内では50店が集うマルシェ、野球場外の路上には50店もの露店が軒を連ね、グルメやゲームなどと盛りだくさん。サブ会場の大多喜城ではお茶席が設けられ、その他琴の演奏、立身流兵法の演舞が来場者を楽しませる。
呼び物の武者行列は、大多喜城で出陣式が執り行われる。時間は13時15分の予定。勇ましい号令と鉄砲隊による号砲とともにいざ出陣。行列は大多喜城から野球場までの約1キロを練り歩く。本田忠勝に扮するのは、県立大多喜高校出身のタレント・渡辺正行さん。全身黒ずくめ、鹿角兜にたすき掛けした金箔押の大数珠、名槍『蜻蛉切(とんぼきり)』を携える忠勝の武者姿そのままに隊列を率いる。忠勝の次男で第2代藩主の忠朝、忠勝の娘・小松姫の役は、一般公募の参加者が務める。公募は毎回8月に行われている。町内の小学5・6年生は、武者と薙刀隊の揃いの衣装で参加。自ら手作りした甲冑を身に付けた『手作り甲冑隊』も続き、のぼり旗もひらめく。野球場では一同の「えいえいおー」という勝ちどき。『がいせん式』も見どころだ。秋の1日、房州の小江戸・大多喜で戦国絵巻を味わってみるのはいかがだろう。
大多喜中央公民館では、10月1日~31日の期間にお城まつりの第50回を記念して『想い出の写真展』を開催。町に眠っていた貴重な写真でお城まつり50年間の歴史を振り返る。13日は、会場から離れた臨時駐車場からシャトルバスを定時運行。プログラムの最新情報や駐車場など詳しくはホームぺージとSNSを参考に、または問合せを。
問合せ:大多喜お城まつり実行委員会事務局(商工観光課)
Tel.0470・82・2176
HP:https://www.town.otaki.chiba.jp
インスタグラム:https://www.instagram.com/otaki_oshiromatsuri/
エックス:https://twitter.com/otk_siromatsuri
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