九十九里七福神めぐり
- 2013/2/22
- 外房版
知っているようで知らない『九十九里七福神めぐり』
九十九里の海岸線を走っていて『九十九里七福神』の看板を目にした人も多いのでは? しかし、近くに住んでいるといつでも行けるとなかなか訪れないのが常。そこで1月27日(日)、東金市社会福祉協議会が市民の交流を目的として企画した『新春!九十九里七福神めぐり』に参加。新年早々、7つのご利益を一度にいただいてしまおうといざ出発!
今日の案内役は観光協会の戸村寿彦さん。バスの中での戸村さんの楽しい解説によると、日本全国に七福神めぐりのコースは200以上あり、最も多いのは東京。お正月の縁起担ぎと行楽をかねたレジャーとして江戸の谷中や向島で流行っていったとのこと。九十九里七福神は昭和62年に作られ、県内にある16の七福神の中で一番古いのだそうだ。
さて、最初に向かったのは、国道126号線、山武市富田の交差点を曲がった先にある『光明寺』。いらっしゃるのは不老長寿のシンボル『寿老人』だ。そこから歩いて数分、『新泉馬頭観音堂』では帝釈天に仕える四天王の一尊『毘沙門天』を拝観。次はバスに揺られて山武市早船へ。国道沿い『月蔵寺』には♪大きな袋を肩にかけ~で知られる『大黒天』が、これまた有名な右手に小槌を持ち米俵に乗ったお姿で皆をお出迎え。
続いては松尾町方面へ。大堤の『宝積寺』に祀ってあるのは、頭が長くて背が低く、長いひげが特徴。幸福と財産と長寿を兼ね備えた福神『福禄寿』だ。借毛本郷の『真光寺』では、その姿から広い度量や円満な人格と慕われる『布袋尊』が満面の笑みで迎えてくれる。唯一実在した禅僧で、常に袋を背負っていたことから布袋と呼ばれ、行く先々で袋の中の食料などを貧しい人に分け与えたが、袋の中身が尽きることはなかったといわれる。
道の駅『オライはすぬま』での昼食後に向かったのは、道の駅からもほど近い山武市木戸にある『海巌寺』。おわしますのは紅一点の神『弁才天』だ。本来は弁才天だが、日本では財福の神として弁財天とも書かれるようになったそう。最後は看板を見落としそうな山武市小松の『慈廣寺』。唯一日本古来の神様。五穀豊穣、商売繁盛をもたらすといわれる『恵比寿』様だ。鯛を釣り上げた姿は、鯛は幸福、その福を釣り上げた竿は知恵と労働を表しているのだそうだ。
参加者からは、「えっこんなに近くにあったの」、「ひとりじゃ来られないね」、「前をいつも通っているのに知らなかった」などなどの感想が。天気もよく、ご利益もいっぱいいただいた1日に皆大満足。足に自信のある方はウオーキングでのコースもある。七福神以外のツアーメニューもあり、福祉協議会では市民から要望があれば、4時間程度のマイクロバスで行く『おさんぽバスツアー』に応じるとのこと。まずは相談を。
問合せ 東金市社会福祉協議会
TEL 0475・52・5198