うつ病と向き合う講演会
- 2013/3/22
- 外房版
うつ病と向き合う講演会
年間自殺者が2万7千人に及ぶといわれる現代。茂原市でも年間20人ほどの自殺者がいるという。そこで1月28日、茂原市役所市民室で心の健康づくり講演会『身近な人の異変に気づき、そしてできること』(茂原市健康管理課主催)が開催された。
講師の澤登和夫さんは、5年半にわたるうつ病経験を基にうつ専門カウンセラー、睡眠健康指導士上級の資格を取得。多くのうつ患者の悩みと向き合い、講演活動などを行っている。澤登さんは、「いつもと目の動きや身だしなみが違う、アルコール量が増える、遅刻が多くなる、失敗や言い訳が目立つようになるなど、うつの兆候を見逃さないことが大事」だと話す。
少しでもうつ傾向が見られたら、「ほっとする居場所と信頼できる味方、そして自分が必要とされているという存在価値。この3つを作ってあげることが大切」だと、飛び降り自殺未遂という自らの経験を顧みながら続けた。
大事なのは5つ。「一緒に」いる、考える。「小さな約束をする」ことでその積み重ねが信頼につながり、「わからないから教えて」という気持ちで接する。安易な「わかるよ」はNG。「ほめる」ことも大事。そして「自分自身が元気でいる」ことだという。