9月29日(日)東金そば祭り
- 2013/9/20
- 外房版
9月29日(日)東金そば祭り
旬の味と香りを楽しもう
新そばの季節になった。『第11回東金そば祭り』が東金商工会館駐車場(中央公園側)&1階大ホール(11時~14時)で開かれる。普段はそれぞれこだわりのある麺とつゆを提供している12軒のそば店主たちが一致団結して平成15年から続けてきた催し。東金市にあるそば屋の味を知ってもらいたいと開催してきた。北海道の新そばを取り寄せ、麺つゆも天然だしを使った本格派。実際に店で使う大釜を持ち込んでそば職人が腕を振るう。
格安で提供される『ぶっかけ』(300円)と揚げたて『エビ天入り』(400円)は毎年大好評。年々人出が増え、昨年は用意した400食を完売。あわてて、そばを打って追加したというほど大盛況だった。また、すでに今年の参加予約が入っているのが『そば打ち体験』(500円要予約)。プロが手ほどきをするとあって、昨今のそば打ちブームに触発された中高年から親子連れまでに大人気。自分の手で打った特別な一品を持ち帰れる。食べた後は食券と引き換えにクジ引きのお楽しみが待つ。そば屋の心意気をこめて採算度外視した豪華賞品が当り、空クジなし。そばにちなんだ景品もあるというから見逃せない。加えて、東金朝市組合による農産物の販売があり、新鮮野菜も購入できる。
東金商工会議所に所属し、千葉県麺類業生活衛生同業組合の組合員でもあるそば店主たちは日頃から勉強会を開いたり、情報交換をし、味と技術の向上に切磋琢磨している。こうしたそば職人と直接触れ合えるのもイベントの楽しみ方のひとつ。ゆでるコツや麺つゆの秘密など教えてもらえるかもしれない。以前はお祭りに病院付属施設の高齢者を招待してそばをふるまったこともある。ゆくゆくは福祉施設などに出向いてそばをごちそうする計画もたてているらしい。
協力する東金商工会議所の山田諭さんがそば祭りについて「そばをつるつるとおいしそうに食べる人たちを見るとこちらまで食べたくなる」と話すと「そばは挽きたて、打ちたて、茹でたての三たてが命。おいしくておかわりをする子どももいるほど」と『蕎麦口福 東京庵』を営む小川敏彦さんが顔をほころばせた。「新そば粉は触れただけで香りがたつ。ゆでる前の麺は淡い緑色をしている」と新そばの魅力を語る小川さん。味がわからなくなるから朝から何も口にしないで麺つゆを作るというほど精魂こめている。そばのおいしい食べ方を伺うと「つゆのつけ方ひとつとっても人それぞれ。何もつけないで味を確かめる人もいる。お店は最良の品を提供するけれど、食べるのはお客さん。自分がおいしいと思う方法で食べるのが最高の食べ方」と気さくに答えた。
今回、予定があってどうしても行けないという方も、この秋は東金を訪れ、代々技が伝わる老舗や路地にひっそりとたたずむ名店の新そばを食べ歩いてみてはいかが。
問合せ 桜田さん(月曜を除く)
TEL 0475・76・3308
問合せ 小川さん(木曜を除く)
TEL 0475・52・3521