琉球古武道に魅せられて

琉球古武道に魅せられて

 2011年、茂原市本納の駅近くに、沖縄に古くから伝わる武器術である琉球古武道と、やはり沖縄に伝わる上地流空手の道場、與儀会館茂原支部を興したのが一宮町在住の大木一夢さん(31)だ。琉球古武道とは棒、サイ、トンファー、ヌンチャクなどの武器を使った武器術で、やはりヌンチャクや剣を使う中国武術にも似たところがある。
 市川市出身の大木さんは、漫画を描くことが大好きな中学生だった。ある日、友人の知り合いでやはり漫画を描いていた20代の男性を紹介され、度々遊びに行くようになると、その男性がやっていた中国拳法に夢中に。家に帰ってきても、学校でもやっている大木さんを見て、「本当に毎日やっていましたからうるさかったんでしょう(笑)。高1のとき親が、市の広報に載っていた琉球古武道の教室を見つけて、そこへ連れて行かれたんです」。それが大木さんと琉球古武道との出会いだった。
 高校卒業後、東金の専門学校に進むと、市川の教室からは足が遠のいたが、東金市役所横の公園で夜な夜な練習をしていた。「パトカーが回ってくるんです。最初のうちは、僕が棒とか振り回しているから、怪しんでスピードを落としていたのが、段々ふつうに通り過ぎるようになりましたよ(笑)」。専門学校を卒業すると、ディスプレイ関係の仕事につき、船橋のデパート全館の装飾担当を任されるようになった。が、昼に打ち合わせ、デパート閉館後に仕事という毎日に、体を動かす時間がほとんどなかったという。
 そこで、「どこに住んでもやりたいことができるように、自分の道場を持とうと思ったんです。道場を持つには3段が必要でした」。当時黒帯だった大木さんは、そのため転職をし、市川、船橋、松戸にある與儀会館の道場を梯子して練習に励んだ。5年が経ち、琉球古武道3段、上地流空手4段を取得。とうとう茂原に念願の道場を開いた。
 偶然出会った古武道だったが、道場を持つまで夢中になったその魅力を聞くと、「武術だったからですね。昔武術は人を殺すためのものでした。それが明治のころスポーツとして残すためルールを作り武道となりました。上地流空手は武術よりです。古武道は防護ですけどもっと武術に近いと思います。それが楽しかったんです」と大木さん。夢はもっと愛好者を増やすこと。
「70代からはじめて黒帯を取った人もいます。武道とか聞くと堅苦しいイメージもありますが、個人競技なのでマイペースに家でもできます。ぜひ体験してみてください」。道場は毎週木曜。ほか鶴枝公民館でも教室を開いている。

問合せ 大木一夢さん
TEL 0475・42・6464

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