ひょっとして、1位は私かも?

 2月16日、東金市にある八鶴湖周辺でユニークなイベント『第2回辺田方トレイルラン』が開かれた。真面目に走ってもよし、景色を見ながらブラブラ歩いてもよしの観光マラソン。速さを競うのではなく、参加者には内緒で予め設定された『隠しタイム』にどれだけ近づけるかが勝利のポイントとなる。距離はフルマラソンの10分の1の4・2195キロ。主催は東金商工会議所まちづくり観光委員会。委員長の前嶋(まえじま)康夫さんは「参加者にとことん楽しんでもらいたいと思い企画しました。遠くで見てないで一緒に楽しみましょう」と話す。『辺田方』とういうのは、東金の15世紀頃までの呼び名だとか。
 コースは日吉神社の鳥居からスタートし、八鶴湖を一周、傾斜のきつい七曲坂を登って山王台へ。岩川池を回り山王台展望広場で給水したら古山王神社の前を通り再び七曲坂を下って八鶴湖を半周したらゴール。給水所では、東金市非公認キャラ『やっさくん』が参加者の誘導に一役買っていた。最後尾は地元で人気のアイドル『YASSA Comachi』(やっさこまち)が追走。制限時間は1時間だが、おおらかな前嶋さん「せっかくだから待ちましょうよ」とオーバータイムした最後の走者を大勢の拍手が出迎えた。
 参加者は最年少の幼稚園生から老若男女、城西国際大学野球部の団体合わせて138名。最速の22分33秒で戻ってきた女性は「坂はかなりきつかったけれど高台では海も見え、木もれ日の中を気持ちよく走ることができました」、56分かけてゴールしたご夫婦は「何十年も住んでいるけれど七曲坂は始めて。楽しくウオーキングできました」と話した。仲良しの友達同志、あるいは親子共々笑顔でゴールに駆け込む姿も多く見られた。
 トレイルラン終了後は湖畔にある料亭『八鶴亭』で豚汁と甘酒が振る舞われ、ステージに再び『YASSA Comachi』が登場。誰もが口ずさめるメロディーに地元への愛情をたっぷり乗せたオリジナル曲を披露。イベントは更なる盛り上がりを見せ、表彰式へ。今回の『隠しタイム』はジャスト31分。見事1位に輝いた60代の女性は「この年で優勝できるなんて。嬉しいです」と感想を述べた。体力に自信のない人も、こんな大会なら勝てるかも?

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