歩いて学ぶ わくわくウオークラリー
- 2014/3/28
- 外房版

3月8日、東金市の公平公民館をメイン会場に『第15回東金市ウオークラリー大会』が開催され、小学生や家族連れなど約60名が参加した。主催は同市青少年相談員連絡協議会。開会式では同会会長が「時々足をとめて豊かな自然を観察しながらイベントを楽しんで下さい」と挨拶をした。
小学生、中・高生の部は千葉県立農業大学校の敷地を通って丑ケ池を目指し、家之子(いえのこ)方面から戻ってくる約6・5キロのAコースを、ファミリーの部は逆回りするBコースを歩く。参加者は3、4人で1つのパーティーを作り、順路を示す『コマ図』を頼りに「お寺の名前は何?」など地域に関する問題を6つのチェックポイントを回って解きながらゴールを目指す。それらの正解率と、参加者には内緒で設定されている『隠しタイム』にどれだけ近づけるかで順位を争う。
Bコースを進み、静かな山間の道を通り抜けると、澄んだ青空と三日月形をした農業用のため池『丑ケ池』が広がっていた。ゴール後にこの辺りに関する出題があると聞き、参加者たちは石碑や看板の周りを熱心に観察していた。池の脇の山道でチェックポイントとなっているのが朱塗りの『龍神堂』。その昔、ここで命を落とした女性の化身である大蛇を祀っているのだとか。
11時頃になると朝は冷たかった風がやんで暖かい陽気に。後半はのどかな田園風景や林に続いて農業大学校の敷地を通り、公平公民館へと戻る。のんびり手をつないで歩く家族連れや元気に走る小学生グループなど、それぞれのペースでウオークラリーを楽しんだ。道に迷ったパーティーからは「難しい~」との声も。
ゴール後は豚汁と綿菓子が振る舞われ、昼食を挟んだ後はいよいよ表彰式。各部門3位までのパーティーには賞状とメダルが手渡された。また、昼休みに開催されていた『大声コンテスト』の表彰式と抽選会も行われ、子どもたちは賞品を手に笑顔を見せていた。ファミリーの部1位の、幼児を抱いた母親と小2の女の子は3回目の参加。「疲れた」との声も聞こえる中で、女の子は「全然しんどくなかった」と頼もしい返事。母親は「梅の花がきれいでした」と話した。小学生の部で2位になった女の子4人のグループは「1位じゃなくても楽しかった。最後は頑張って走ったよね」と仲間同志の絆も深まったようだ。