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年間1400枚の雑巾 もろぎぬの会
- 2014/9/12
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不用なタオルを集め、雑巾を手縫いし福祉施設などに寄付をしてきた茂原市下永吉在住の川島須美子さん(70)。「暮らしは簡素に、社会は豊かにという考えのもと4人で始めた」と話す。設立は今ほどボランティア活動をする人が多くなかった昭和63年。平成3年、茂原市社会福祉協議会にボランティアセンターができてから、今は亡きメンバーが諸々の布という意味の『もろぎぬの会』と名付け団体として登録した。
昨年、同協議会を通じ寄贈したのは10施設に1410枚。台風の被害を受けた市内の公共施設や個人宅の復旧にも利用されたそうだ。毎月最終月曜日午前、雑巾を縫うため代表の川島さん宅に集まる会員は12、3人。さらに家庭で縫う、タオルを寄付するという形で20人以上が協力する。会員たちは「リサイクルに貢献できるし、仕上がると達成感がある」、「老化防止になり、楽しい時間を過ごせる」、「お礼の手紙をいただくと恐縮する」などと慣れた様子で手を動かしながら話す。
家庭に居ながら社会と関わりたいと自宅でバザーや子ども文庫を開いたこともある川島さんは「みなさんのお陰で続けられた。感謝している」と笑顔で何度も繰り返した。現在、タオルは同協議会が市民に呼びかけ集めている。
問合せ 茂原市社会福祉協議会
TEL 0475・23・1969