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こでまりの夢
- 2015/2/27
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~恐怖の二歳児~
『恐怖の二歳児』という言葉をご存知でしょうか?二歳児は、見た目の可愛らしさとは裏腹に、かたときも目が離せないいたずらぶり。私は四人の子どもを育てましたが、特に下の子達は大変でした。あたりにあるものを手当たり次第に触る、投げる、ばらまく、壊す、引っ張り出す。ダメだと怒ると、火がついたように泣きわめく。できもしないのに、自分でやりたがる。言葉もまだ上手に喋れないし、言うこともきかない。駅の階段でひっくり返って泣かれた日は、まさに「恐怖の二歳児だ!」と思いました。
昔から「三つ子の魂百まで」といわれる三つ子とは、満二歳児のことなんですよ。自由に歩けるようになって、細かいものがつかめるようになり、世の中を自分の目で見て、触って、試して、学習をしているのです。自分の意志で行動し始めた頃が、ちょうど二歳という訳です。向上心の現れなんですね。ちなみに、九時から十四時までの日常生活の中で、平均八千七百歩以上歩いているというデータもあるそうです。一歩二十cmとして計算しても、一・七kmにもなります。二歳児の頃は、一日平均二kmは歩かなくては円満に育たないとも言います。よく動く子が、よく食べ、よく眠り、よく育つのでしょう。
二歳児を持つ親御さんは大変でしょうが、成長の通過点だと受け止めて、おおらかに育てていきましょう。不思議なことに、言葉がうまく話せるようになると落ち着いてくるものです。この時期は、親子の会話を増やすといいですね。
中嶋 悦子(なかしま えつこ)
1965年生まれ。宮崎県出身。二男二女の母。大網白里市在住。エンカレッジ・ステーション(株)代表取締役社長。NPO法人民間児童館おおきなかぶ理事長。ありんこ親子保育園理事長。エッセイスト。
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