~働くお母さんの応援団~

 4月。働くお母さんにとって、お子さんが保育園になれるまでのこの時期は、本当に大変だと思います。私たち預かる側も、保護者さんと一緒にこの時期を乗り切っていきたいと思っています。
 私が主催する保育園でも、朝から夕方まで、家族と離れて保育園で過ごしている子がたくさんいます。だからといって、私は子どもが可哀そうだと思ったことはありません。泣いているから、お母さんが仕事をしていてかまってあげられないから、可哀そうなのではないのです。始めは泣いていた子どもでも、先生やお友達と笑顔であそべるようになりますし、異年齢の子どもたちの中でたくましく成長していくこともできます。我慢すること、ルールを守ること、協力しあうこと、コミュニケーションも家庭ではなかなか育ちきれませんが、集団で育った子どもは遊び方も上手です。愛情も、先生やお友達からたくさんもらって育つこともできるでしょう。
 日々、迷うことも悩むこともありますが、どんな時でも明るく前向きで、愛情のあるお母さんなら、きっとお子さんも母の背中をみて立派な人に成長することと思います。
 でも、母親の家庭と仕事の両立はそう容易いものではありません。迷ったり、悩んだりしたら、遠慮しないで周りの人に相談したり、頭を下げて助けてもらってくださいね。
 私たち先輩世代も、子育てを支え応援してあげられるよう、お母さんたちの力になりたいと思っています。

中嶋 悦子(なかしま えつこ)
1965年生まれ。宮崎県出身。二男二女の母。大網白里市在住。エンカレッジ・ステーション(株)代表取締役社長。NPO法人民間児童館おおきなかぶ理事長。ありんこ親子保育園理事長。エッセイスト。
http://www.en-sta.jp
連絡先 TEL.0475-53-3509

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