のびのび子育て、ずっと暮らせる町を目指して

 消滅可能性都市とは、少子化や人口転出に歯止めがきかず、将来消滅する可能性のある自治体のこと。温暖な気候と器械根とよばれる水深20~30mの岩礁地帯に多くの魚が集まる日本有数の恵まれた魚場があり、昔ながらの里山の風景が残る夷隅地域も、高齢者人口が生産年齢人口を上回り、地域社会としの機能が危ぶまれている。そこで地元の有志らが持続可能な地域を目指し、里山・里海の資源循環を考えるトークセッションと地域振興や人口問題についての講演会を開催した。
 トークセッションでは現役の漁師、NPO法人として放置された竹林の整備や竹を使った商品開発を行っている団体、ココミュニティで有機稲作に取り組む営農組合、自然体験型の自主保育を行う代表らがそれぞれの活動を紹介。地域の夷隅地域に寄せる思いや活動内容、問題点を発表した。
 概して地元に住む人の多くは、地域には何も無く仕事も無いと考え、若者が仕事を得るために地元を離れるのもいたしかないと考えているという。しかし東京と比べ、夷隅地域の夏は涼しく冬は暖かく、東京まで電車で約1時間のアクセス。新鮮な食材も安く手に入るので暮らしやすく、住居や子育て支援が整うなら十分に若い世代の移住者を増やすことができると講演者。
 「私も移住者ですが、地域の特性を知り資源や人材を活用するなら、ずっと存続可能な地域になると信じています。そのためには私達が今後どう考え行動するかが大切。自治体を越えた人と人とのつながり、市民力が試されるのだと思います」と実行委員会代表の伊藤幹雄さん。
 会場には千葉の間伐材を粉砕、圧縮して燃料として使うストーブや竹炭などが展示され、訪れた人の関心を集めていた。いすみ市では今年から学校給食に地元農家が取り組んだ無農薬、有機栽培の米を使うと同時に「いすみっこ」というネーミングで一般にも販売。将来、野菜も含め地域の中の資源が循環するよう動き出している。地産地消、子育て支援など課題は多そうだが、徐々に成果をあげてきているようだ。

問合せ いすみ薪ネットワーク伊藤幹雄さん
TEL 090・1531・7931

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1. 1月19日(日)、いすみ市岬町鴨根の清水寺で、第1回坂登り福男選手権が開催された。晴天に恵まれ、大勢のランナーが県内外から集まり、小学生の部…
  2. ◇地域の防犯に、移動交番の活用を  安心な地域づくりと防犯力強化に、千葉県警察が平成22年から開設を進めてきた移動交番。専用の移動交番車に警…
  3. ミリオンセラーの「禁じられた恋」をはじめ「涙そうそう」「さとうきび畑」など、数々のヒット曲を生み出した森山良子が3月5日(木)(午後4時開演…
  4. 今年で設立34年目を迎える『市原市なぎなた連盟』は、市内3カ所の体育館を拠点に活動中だ。昭和63年5月、市原市社会体育課主催の家庭婦人を対象…
  5. 実は私、五十四歳の大学一年生なんです。昨年四月に某大学こども心理学部通信教育課程に入学しました。幼稚園教諭一種免許取得を目指して、日々仕事の…
  6. RUN伴(らんとも)は、認知症の人や家族、医療福祉関係者、認知症の人と接点がない地域住民のみんなでタスキを繋いで、北海道から沖縄まで日本全国…
  7. 市原を中心とした房総の地域歴史を調査・探求している「房総古代道研究会」は、令和元年12月、会誌4号『房総古代道研究(四)』を発刊しました。全…
  8. 毎年開催されている「市原湖畔美術館子ども絵画展」が今年も2月1日から開催中! 市原市内の幼稚園・小学校から絵を公募、会場内はデザイナーやアー…
  9. 春の息吹を感じながらも、まだ陽当たりが良い所を選んで散歩をする。陽だまりの野草を見ると、大きさ7ミリぐらいの白い花が見られるようになった。…
  10. 11月23日(土)、千葉市中央区のそごう千葉店で開催された『市原市・房総 災害復興フェア』。9月、10月に千葉県を襲った台風15号や暴風雨は…

ピックアップ記事

  1. 1月19日(日)、いすみ市岬町鴨根の清水寺で、第1回坂登り福男選手権が開催された。晴天に恵まれ、大勢のランナーが県内外から集まり、小学生の部…

イベント情報まとめ

  1. ◆サークル ・よさこいチーム飛翠迅 毎(月) 19~21時 市原市立五井中学校 幅広い年齢層のメンバーが、よさこいを通じてひとつになれる!…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る