東金を元気にしたい!

~陶びな祭りを開催~

 今年1月から3月にかけて、道の駅みのりの郷東金にあるカフェ&リストランテとっチーノで、『第1回とうがね陶びな祭り』が開催され、約300組の陶器のひな人形が展示販売された。「陶器のおひな様は珍しい」と、連日多くの来場者がひな人形を愛で、更に購入しやすい価格設定だったので「可愛いだけでなく品がある」と求める人が多く、終了時には完売状態だった。
 この大好評となったひな祭りを主催したのは『チームとうがね』の皆さん。同チームは、昨年1月に「東金を元気にしたい」という思いを持つ市内または周辺地域に住む50代から70代の女性たち14名が立ち上げた。今回の陶びな祭りを企画提案したのは、代表の立体造形作家・松本展しさん。
 松本さんは「町の活性化のために、市外・県外からも人を呼べる新たな、東金の名物といえるようなものを作りたかった。もともと、私は創作活動の一環で陶びなを手がけていましたが、地元の郷土史家から四代目将軍家綱の乳母であった近江の局の話を聞き、近江びなを作ろうと考えました。江戸城大奥を取り仕切っていた春日局亡き後を引き継いだ近江の局は、鷹狩りを好んだ徳川家康が宿泊所として使っていた東金御殿をもらい受けたとされ、東金にゆかりがある人。そうした地域の歴史を活かした町おこしをと考え、近江の局をモチーフにした陶びな人形を作りました」と語る。
 そして、『チームとうがね』のメンバーに呼びかけ陶びな人形の制作を指導した。陶芸の経験者もいたが、大半は活動の趣旨に賛同し、陶芸を始めたとのこと。メンバーは「『チームとうがね』に参加してよかった。それまで面識のなかった者同士が松本先生を通して、陶びな祭りの開催というひとつの目標に向かって頑張ったことで、人の輪が広がったと思います」と話した。
 来年以降も継続して開催していきたいと皆さん。松本さんは「県外からの来場者も多く体験コーナーの参加者も市外から大勢来てくれ、反響にも手応えを感じました。今後は制作技術の向上を目指します。ひな祭りイベントとしては、見て楽しむものはありますが、作品の購入や制作体験もできるものは、なかなかないので、この路線で進化させていきたい。また、陶びなを作る趣味が実益につながるようになればいいと思う。制作作業が利益を生み出す仕事になれば、行政が作業場を造ってくれるかもしれないから。それと、各地にある他の陶芸教室の参加もあればいいですね。初回となる今年は2カ月に渡り開催し、期間として長すぎたので来年からは2月3日から3月3日までの1カ月間の開催にしようと考えています。ゆくゆくは、勝浦のビッグひな祭りや御宿町のつるし雛めぐりに並ぶひな祭りにしたい」と笑顔を見せる。

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