こんな近くに古墳があったなんて!

 12月2日(土)東金青年の家主催で行われた『家之子古墳群を歩こう』。千葉県には1万2千の古墳があるとされ、東金と横芝の海岸部には数多の遺跡が残されている。講師の有澤要さんは同施設の副所長であり、かつては芝山の埴輪博物館に勤務経験のある考古学専門家。参加者11名は、午前9時に東金青年の家に集合すると、1時間ほど古墳について座学する。
 「家之子古墳群はここから車で10分ほどの場所にある農業大学校の敷地内にあります。古墳は遺体を納める木棺、石室があり、刀や鏡など副葬品が埋められた墳丘です。古墳といえば奈良県という印象が強いですが、千葉県には奈良県の2.5倍の数の前方後円墳があるんですよ」と有澤さんは紹介する。
 時代が経るにつれて変化する古墳の形や大きさ、副葬品など。仏教が広まっていくと寺院建立が始まり古墳の文化は廃れていくが、例外的に房総半島では大型の前方後円墳が次々と造営されたとか。「ここ東金青年の家は国体を機に建設されましたが、その際に発掘調査も行われて7つの住居址や土器が発見されています」と有澤さん。テーブルに並べられた土器に実際に触れた参加者は、「思ったよりも軽いんですね」と感想を口々に話した。
 次に家之子古墳群に移動し、約1キロの道のりを歩く。古墳群は前方後円墳5、円墳34、方墳3の計42基で構成されていて、最も大きいのは1号墳の37m。一部畑で土器の探索をしてみると、少し土を手で払いのけるだけで小さな茶色い欠片がいくつも発見でき、皆大興奮。また散策中、「古墳を壊したら祠を建てないんですか?」、「日向在住ですが、散歩をしていると小高く丘になっている場所があるんです。あれも古墳なのかも」などと思い思いの疑問が飛び交った。
 実際、家之子古墳群の近隣の住人でさえ、裏の山に古墳があると知らない人は多いという。世代が変われば、さらに古墳の存在は薄れていってしまうだろう。「千2百年前の人が造ったものがそのまま残っているなんてすごいことです。林の中は荒れているので、地元の方々と協力してもっと綺麗に保ち、古墳をみんなで見られるようにしていきたい」と有澤さんは語った。
 施設に戻った参加者たちは、黒米と赤米を白米と混ぜて炊いた古代米にカレーをかけて昼食休憩。「色はお赤飯みたいですね。それにプチっとした食感、初体験です。お米屋さんに行ってあるか、ないか、なので貴重なものを食べられて嬉しいです」
 午後は勾玉工房の谷旬さんを講師に、勾玉作りに挑戦。アドバイスを受けながら、オリジナル勾玉の制作に熱中していた。

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