皆が安心できるスポットに

 茂原市谷本にある東郷福祉センターで毎月第3日曜日に開催されている『すまいるステーション』。近年、全国的に問題視されている子どもの貧困。厚生労働省が発表した日本の相対的貧困率は下がっているものの、7人にひとりが貧困という状況だ。
 昨年11月、茂原市在住の有志が議論し、同市ではまだ『子ども食堂』が活動していないという懸念から『子どもの食と貧困を考える会』を設立した。同会代表の河野健市さんは、「会の目的は第一に子どもの居場所づくり。次に学習支援、そして、食の支援です。食事の提供だけではなく、折り紙を折って遊んだり、紙飛行機を作ったり、音楽教育であるリトミックも体験できます」と説明する。
 子どもが大人に悩みを相談し、栄養バランスのとれた食を提供しながら、親だけでなく地域の人々と交流できるネットワークづくりを目指す。開催目的の焦点は子どもだが、参加は大人も可能。なぜなら、「開催場所が幼い子どもだけで来るには難しい場所だから」というのも一点あるが、それだけではない。共働き世帯が増え、両親が子どもと共有する時間は減っている。また両親ともに非正規社員での収入世帯もある。
 同会事務局長の丸岡一人さんは、「問題は子どもだけではないんです。親だって世間から孤立している場合が多くあります。加えて、独居老人であれば子ども達と会話することなんてほぼありません。年齢関係なく、色んな人達にとって居場所となればいいなと思います」と語る。
 同市内の小学校校長を務めた河野さんと、行政関連の仕事をしていた丸岡さん。有志として元教員や保育士、調理師や栄養士、衛生管理士など多彩な仲間が活動をサポート。食材は農家から米と野菜を確保し、フードバンクを利用する。「毎月美味しいカレーと、季節に合わせたデザートが出ます。予約は必要ありません。一度遊びにいらしてください」と話す丸岡さん。
 入場は無料だが、参加費として中学生までは100円、高校生以上の大人は300円が必要。12時から16時まで開催しているが、ランチは先着50食で13時半終了となる。「食と貧困は政治を含んだ根深い問題で、根底の解決が必須。会の活動は必要だけれど、この状況が本当にいいとは思っていないんです。ただ、少しでも子ども達の為になり、他にも『子ども食堂』をやろうと動いてくれる人が出たら嬉しい。私達がそのパイロット的存在になれたら」と話す河野さんの想いは、大きく胸に響いた。
 同会はサポーター及び学習支援ボランティアを募集中。詳細は問合せを。

問合せ 丸岡さん 
TEL 090・9707・5467

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