駅ピアノで街を元気に【外房】

 昨年末、JR勝浦駅に誰でも自由に弾けるピアノが設置された。寄贈したのは平野清(きよ)さん。平野さんが長年暮らしたバンクーバーから帰国し、勝浦市で余生を暮らすことに決めたのは4年前。女性実業家として世界各国を訪れた際、駅や空港にあるピアノを通行人が楽しそうに弾いているのを目にし、感銘を受けたという。「自分が終の棲家の地として選んだ勝浦市でしたが、あまり活気がないのが気になっていました。そこで玄関口ともいえる駅にピアノを置き、まねき猫的な存在で観光客や移住者を増やし、勝浦市が芸術の街、文化的な街だと思ってもらいたというのが動機でした」と平野さん。また、例えば市内の子どもたちが実際にピアノに触れ、弾いている人がいれば静かにに聴き、拍手をするなどのマナーや五感を育てる場としても活用したいと考えている。 「気の向くままにあなたの音を奏でてください」と書かれた壁の前のピアノの色は赤。日本の国旗や情熱をイメージしたもので、海の波を五線譜に見立て、魚や鳥などのイラストも描かれてある。 市長や関係者が出席するオープニングセレモニーの後、さっそく市内の高校生や親子が「駅ピアノ」としてのスタートにふさわしい思い思いの曲を奏でた。ピアノ利用は7時から22時まで。


問合せ:勝浦市芸術文化交流センター
TEL.0470・73・1001

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