ふるさとビジター館 いちはら自然探訪 ~ヤドリギ~

 冬枯れの時期、ケヤキやエノキなどの大木の枝に、まるでマリモのようにこんもりと丸い形をしたものをよく目にします。木々に葉が生い茂るこれからの時期は、その存在感をすっかり忘れ去られてしまいますが、それがヤドリギです。
 ヤドリギは、その名のとおり漢字で「寄生木」と書き、主に落葉樹に寄生し、宿主である木の枝や幹に根を食い込ませ栄養や水分をもらって成長します。しかし、自らも光合成して栄養をつくりだせるので、半寄生です。
 植物の多くは土を必要としますが、逆にヤドリギは、ふつうの植物にあるような根っこがなく、土からは成長に必要な栄養分が吸収できないので、木の上でしか生きていくことができません。
 早春に黄色の花が咲き、秋に黄色の丸い実をつけます。この実の中には粘液質の果肉に包まれた種があり、鳥に食べられても粘液と種は消化されずにフンで排せつされて木の枝や幹に粘着し、そこで発芽して成長します。すごい生命力の持ち主です。
 ヤドリギは、ヨーロッパでは古くからお守りや幸運を呼ぶ木ともいわれており、花言葉は「困難に打ち勝つ」「忍耐」です。辛い時などには、ヤドリギを見てがんばりましょう。
(ナチュラリストネット/時田良洋)

 

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