ワクワク!ぬいぐるみが図書館を探検~『ぬいぐるみのおとまり会』茂原市立図書館~

【写真】ぬいぐるみたちのキャンプ

 

 1月29日(日)、茂原市立図書館主催の『ぬいぐるみのおとまり会』が開かれ、児童12名と保護者9名が参加した。『ぬいぐるみのおとまり会』は米国の公共図書館で始まったといわれ、同館では2014年から開催。子どもたちがぬいぐるみと一緒におはなし会に参加し、ぬいぐるみは図書館に残っておとまり会をするというものだ。

本を検索中

「クリスマスプレゼントにもらったクマのぬいぐるみを連れてきた」と教えてくれたのは小学2年生の女の子。3度目の参加という5歳の男の子が連れてきたのは「まだ連れてきたことがなかったイヌのぬいぐるみ」とのこと。おはなし会で子どもたちは、ぬいぐるみを抱いたり、傍らに一緒に座らせたりしてじっくりとおはなしを楽しんだ。「みんなのぬいぐるみは、これから図書館を探検してお泊りします」との図書館員の案内で、子どもたちはぬいぐるみを昼寝用の布団に寝かせ帰って行く。あとから「もう起きたかな」と様子を見に来る子どももいるので、ぬいぐるみたちは閉館まで部屋を出ることができない。

ウサギがみんなに絵本の読み聞かせ

誰もいなくなった図書館で、ぬいぐるみたちは本を検索機で探したり、展示コーナーでキャンプを体験したりする。その様子を写真に収めたアルバムが、後日ぬいぐるみを迎えに来た子どもに手渡される。「子どもに分かりやすいようにぬいぐるみの顔をはっきりと撮るようにしています」と図書館員の苦労も。2度目の参加という保護者は、「前回いただいたアルバムを子どもがいつも見ているので、今回も楽しみです」と笑う。

 毎晩一緒に寝ているというクマのぬいぐるみを迎えに来た藤田肇さん(5)は、図書館のカウンターでアルバムを受け取った。ぬいぐるみを預ける時に「どんな探検をするのかな」と言っていた肇さんは、写真を見せながらおとまり会の様子をゆっくりと話す図書館員に耳を傾け、「みんなで楽しそうにキャンプをしていましたよ」などの説明に、笑顔でぬいぐるみを抱きしめた。同館広報担当者は、「参加希望者がすぐ定員になる人気のイベントです。子どもたちの夢を守り、子どもたちがまた来たいと思うようなイベントを続けたい」と話す。

おとまりの様子をきく肇さん

 次回の『ぬいぐるみのおとまり会』は来年初めの予定。定例の『おはなし会』は第1・2・4土曜、『映画会』は第3土曜。第3火曜は『赤ちゃんといっしょのおはなし会』、第1・2・4火曜はショート託児サービスが行われる。託児サービスは10時から13時50分までの50分ごとで、子育て中の保護者(図書館カード要)が図書館内で自由に過ごすことができる。対象は生後6か月~未就学児。詳しくは問合せを。

 

問合せ:茂原市立図書館

Tel.0475・23・6151

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