CITYLIFE 地域情報紙シティライフ 学び癒やされる自然の中の体験 千葉市少年自然の家【長柄町】 2025.06.06 【写真】ナイトアドベンチャー 長柄町の豊かな自然のなか、今年で開設20周年を迎えた千葉市少年自然の家。2005年の開設以来、自然を活かした様々なプログラムで、利用者はのべ150万人を超える。「小学生時代に当施設を利用した方が、親になってお子さんを連れてくるということもあります。楽しい思い出の場として親しまれているのも嬉しいです」とスタッフ。 施設は県立笠森鶴舞自然公園内。自然環境の中の宿泊を伴う『体験活動施設』なため、設備も多岐にわたる。3階建ての宿泊棟、全18棟のログハウス、200名収容できる視聴覚室や学習室を備えたサービスセンター。レクリエーションルームと野外ステージもある集いのホールは、音響装置も完備。浴室などがあるリフレッシュセンターは、2階が200名収容の食堂。屋内運動会の実施も可能なプレイホールは、クライミングウォールも人気だ。 里山の自然環境を学べる自然環境学習センターには、クラフト室などがあり、2階では天体観測もOK。野外活動ゾーンには2棟の野外炊飯場、2カ所の営火場があり、ログハウスゾーンの野外炊事場は全3棟ある。 ふるさと田んぼゾーンでは、谷津田の里山が復元され、田畑で農業体験、湿性植物池で生き物観察などができる。環境保全も第一に考えられており、里山のものを残し、野外照明も照度を極力落とすなど工夫がされている。各施設とも段差のない構造で、多目的トイレ、介護可能な専用浴室など、体の不自由な人も含め、誰もが利用できるようになっているので安心だ。 ログハウス(左)と宿泊棟の部屋 対象者は団体や家族などのグループで、年齢は問わない。学校など子ども主体の利用が大半だが、企業や団体の研修、大学のサークル、友人同士など、交流を深めることを目的とした大人の利用も多い。近年は誰もが楽しめる体験プログラムも充実。スタッフは「自然の中で学び、心を癒やせる場を提供できるよう努めています。当施設はセルフサービスですので、利用する団体対象に、当日スムーズに活動できるよう、施設の使い方や生活の仕方、どんなプログラムがあるのかなどを紹介する説明会を実施しています。施設は家族単位でもご利用できますので、ぜひホームページをご覧ください」と話す。宿泊後に部屋の掃除を自分たちでするなど、子どもの自立心を育てられることも特徴のひとつだ。 気軽に参加できるオススメの日帰りイベントは、子どもから大人まで在住地問わず、一人でも参加できる。6/28(土)10時半~は千葉の伝統料理作りを体験する『太巻き花寿司作り』。年齢不問、先着40名(小学生までは保護者同伴)、6/21〆切。同日28(土)13時半~は『作って観察・苔テラリウム』。手のひらサイズの苔テラリウム作りで、「ちょっと面白い苔のお話」もあり。5歳以上、先着40名(小学生までは保護者同伴)、6/20〆切。 苔テラリウム(左)と太巻き花寿司づくり 7/12(土)13時~は『プロジェクトアドベンチャー指導者体験会』。人間関係づくりのための体験学習の手法「プロジェクトアドベンチャー(PA)」の特徴と基本概念を学ぶプログラムだ。18歳以上、先着20名、7/9〆切。夜に楽しむ人気の『ナイトアドベンチャー』は、年間を通じて定期的に開催。現在募集中は7/19・26(土)、19時~。年齢不問、各日先着30名(中学生までは保護者同伴)、当日〆切。それぞれ電話申込のあと、専用フォームに入力が必要。千葉市民と千葉市民以外で参加料金が変わるため、詳細はHPか問合せを。 問合せ:千葉市少年自然の家 長生郡長柄町針ヶ谷字中野1591の40 Tel.0475・35・1131 受付時間:9~19時 HP:https://www.chiba-shizen.jp/