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さぁ、たくさんの動物たちに会いに行こう!~千葉市動物公園~【千葉市】

【写真】わくわくあにまるフィールドにて

 待ち望んだ春がやってきた。ぽかぽか暖かい日差しの中、楽しく歩けるお勧めのスポットがある。昨年開園40周年を迎えた千葉市動物公園だ。面積約34ヘクタールの広さの敷地内には、モンキー、平原、鳥類・水系など7つのゾーンに分かれて動物が飼育されている。同園で副園長補佐を務める水上恭男さんは、「大人はゴリラやハシビロコウ、子どもたちはキリンやゾウなど有名な動物をよく見ています。一時期、とても有名になったレッサーパンダの風太くんは、今も元気に過ごしています。当園では、動物の生き生きした暮らしを見せるような展示で工夫をしています」と話す。令和8年度は湿原ゾーンにおいて、動物の生態行動が見えるような整備を予定しているなど、すでに50周年に向けた構想が描かれている。

どんな動物がいるの?

 同園で飼育している動物は、哺乳類が50種、鳥類が39種など様々で、全102種・515点にのぼる。3月上旬に行った取材日の天候は晴れ、気温も暖かく、動物たちの気分は上々。正面ゲートから園内に入ると、元気なサルの鳴き声がすぐに聞こえて来た。モンキーゾーンにはニシゴリラやチンパンジーがいるほか、うんていを使って素早く移動するフクロテナガザルやつり橋を渡るワオキツネザルが見られるサル島などがあり、道具を使って動物の本能を刺激する工夫がされている。特に12月9日に来たというマントヒヒの前には多くの人が集まり、「お尻が赤いね」、「頭の毛がすごいね。人間みたいだね」と楽しそうに話す親子たちが目立った。
 平原ゾーンで悠々と過ごすのは、肉食動物たち。「平成25年にまとめたリスタート構想で行ったアンケート調査で、肉食動物を見たいという声が多くありました。結果、平成28年に2頭のライオンを迎え、その後令和2年にチーターとハイエナの導入に至りました」と話す、水上さん。ライオンの飼育を担当していた佐藤安優美さんは、「個人的に肉食動物は大きくて強いので苦手でした。ライオンの担当になった時も不安が大きかったです。でも、初めは私たちを威嚇していた彼らが、同じ空間で過ごすうちに群れの一部と意識してくれたのか、今ではネコのような仕草を見せてくれたりもします」と、嬉しそうに語る。

レッサーパンダの風太(左)
マントヒヒ

 また、昨年リニューアルオープンした動物科学館は、熱帯雨林を学ぶ学習展示施設となっている。敷地面積約400平方メートル、高さ約15メートルにある熱帯植物が並ぶバードホールでは全国で唯一の飼育となる世界最大のハト『カンムリバト』やオニオオハシ、ナマケモノなどに会える。毎日14時半頃からは熱帯雨林特有のスコールが再現されるのも、面白い。ホールを抜けると一気に暗闇スペースへ。夜行性のショウカラゴやキンカジューなどが闇に隠れて走っている姿は、とても愛くるしくておススメだ。
 他にも、わくわくあにまるフィールドでは実際に馬や羊、ヤギなどに餌をあげる体験ができる。千葉市内から訪れた家族は、「暖かくなると必ず遊びに来ます。前回は怖がって私から離れなかったのに、今回は一人で餌をあげられていて、息子も楽しそうで嬉しいです」と笑った。動物との距離が近い同園で、可愛い動物に心が弾むこと間違いない。

カンムリバト

動物の暮らしを守る

 色々な取り組みをする同園だが、そのひとつに『園長への手紙』がある。「動物科学館の1階にメッセージボックスがあり、来園者の方々の意見を反映させていただくこともあります。当園は科学的根拠を基に動物の生活向上を目指していて、各大学と共同研究も行い、より生息地に近い環境を与えようと努めています」と話す、水上さん。例えば、ハシビロコウは現在、飛んでも数メートルの距離だが、これを最大50メートルまで自由に行き来して飛べ、かつ魚を捕まえる様子が見られるような展示に改良する予定だ。お湯が好きで有名なカピバラが、野生のように水の中を移動する姿がみられるような飼育の計画も。また、2年前から実施されている夜の動物園『トワイライトZOO』もより充実した開催を目指している。

 動物たちは、人間には弱みを見せないことが多い。便やちょっとした仕草で、いかに動物の体調の悪さを発見できるか。動物園は可愛い動物が見られる一方、それらの見定めが重要となる命の現場である。大切に飼育されているからこそ、新たな命が生まれる。令和3年にはチーターが6頭の子どもを産み、お披露目の広場には溢れるほどの人が訪れたことも。「私たちは彼らに楽しく、長生きして欲しいという思いで守っています。時には悲しい別れもあるけれど、すべてが経験になる。常に情報を更新し、私自身も真摯に向き合っていきたいです」と、佐藤さんは凛とした表情を見せた。
 生き生きと楽しむ動物の姿は、飼育員による動物たちの生態照会ガイドを聞きながらの食事風景の他、疑似餌を追って走る『チーターラン』や上空にあるワイヤーに肉を吊り下げ、獲物を捕食する『ライオンのミートキャッチャー』などで見られる。可愛い動物たちに、この春会いに行ってみてはいかが。イベントの日程や詳細はHPで要確認を。

問合せ:千葉市動物公園
Tel.043・252・1111
千葉市若葉区源町280

毎週水曜日休園
午前9時半から午後4時半(最終入園4時まで)
入園料:大人(高校生以上)800円・中学生以下無料

HP:https://www.city.chiba.jp/zoo/

水上さん(左)
園内風景