CITYLIFE 地域情報紙シティライフ ふるさと点描~八代の思い出~ 2026.04.23 私が生まれ、幼い頃まで過ごした八代市は、熊本県南部に位置し、約11万人が暮らす歴史と自然に恵まれた町です。大田郷小学校に通いながら、四季の移ろいを身近に感じて育ちました。 市内の出町を流れる小さな小川は、子どもたちの遊び場の一つでした。ある日、友だちと水遊びをしているうちに足を滑らせ、流れにのまれて溺れかけたことがあります。必死にもがいているところを、近所のお姉さんが助けてくれました。その時の出来事は、今でも忘れることのできない思い出です。 秋になると、町は八代妙見祭のにぎわいに包まれます。太鼓や威勢のよい掛け声が響く中、友だちと一緒に大きな亀蛇(きだ)の出し物を追いかけるように町を走り回った記憶も、懐かしくよみがえります。 ふるさとの風景とともに刻まれたこうした幼い日の出来事は、今も心の奥で静かに息づいています。遠く離れて暮らす今でも、その記憶は私の原風景として大切に残り、写真を撮るときのまなざしにもどこか影響を与えているように思います。 (市原市写真連盟 ちはら台フォトクラブ 鍵田俊雄)