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懐かしのシネマ~名画2~

前回に続き、感動と興奮が尽きない「名画」をご紹介。
(文中:監督=D、俳優=A、音楽=M、年は日本公開時。文中に一部引用あり)

●「翼よ!あれが巴里の灯だ」
1957年(S32年)米国 Dビリー・ワイルダー Aジェームズ・ステュアート 138分
1954年にピューリッツァー賞を受賞したチャールズ・リンドバーグの著作を原作とした伝記映画。歴史的な大西洋単独無着陸飛行を描く。これまでの彼の来歴を回想する飛行前夜、1927年5月20日のニューヨーク・ルーズベルト飛行場の困難な離陸、睡魔や機体の着氷、誤差が増大する推測航法との苦闘を越え、ついに翌日、5810㎞・33時間半の飛行を一人でやり切り、パリのル・ブルジェ空港に到着する。2006年「感動のアメリカ映画ベスト100」で69位にランクイン。有名な日本語タイトルは翻訳家がつけた妙訳で、リンドバーグのセリフではないそうだ。

●「ドクトル・ジバゴ」
1966年(S41年)英国・米国・イタリア 
Dデヴィット・リーン Aオマー・シャリフ、ジュリー・クリスティ Mモーリス・ジャール 197分 
原作はロシアの作家、ボリス・パステルナークによる1957年の同名小説で、ノーベル文学賞受賞作品。第一次世界大戦と内戦中のロシアで、医師のユーリ・ジバゴと、恋人ラーラの翻弄される生涯を追った歴史ドラマ。第38回アカデミー賞で作曲賞や衣装デザイン賞など5部門受賞、第23回ゴールデングローブ賞では作品賞・監督賞・主演男優賞など5部門受賞。数奇な二人の運命と周囲の登場人物の人間性を掘り下げた物語は高評価を得、挿入曲「ラーラのテーマ」の大ヒットもあり、映画は世界的人気を博した。スピルバーグ監督が傑作と評する作品のひとつ。

●「地獄の黙示録」
1980年(S55年)米国 
Dフランシス・フォード・コッポラ(製作・脚本) Aマーロン・ブランド、ロバート・デュヴァル、マーティン・シーン 196分 
ベトナム戦争下の1969年を舞台とした、戦争の闇と狂気を壮大な叙事詩的映像で作り上げた作品。第52回アカデミー賞撮影賞・音響賞、第37回ゴールデングローブ賞監督賞・助演男優賞・作曲賞、第33回英国アカデミー賞監督賞・助演男優賞、第32回カンヌ国際映画祭パルム・ドールなどを受賞。原作小説であるジョゼフ・コンラッドの『闇の奥』では、19世紀後半のアフリカ・コンゴが舞台だったが、コッポラ監督が多くの神話的イメージや文学作品のモチーフを入れ、ベトナム戦争の批判的作品とした。公開時は否定的意見も多かったが、全世界で大ヒットを記録し、現在ではアメリカ映画史上、重要な作品とされている。

◇黛葉(まゆずみ・よう)
茂原市在住。1942年生。元映画配給会社宣伝プロデューサー。現役時代は年200本以上を鑑賞、現在、放送された洋邦画の録画DVDは1100枚以上にのぼる。