秋空に映える紅葉
- 2013/12/13
- 市原版

秋空に映える紅葉
~加茂のもみじをたずねて~
11月26日に加茂公民館主催『楽しく歩こう』が行われ、12名の参加者が市民の森へ集合、柳川渓谷への気ままな散策を楽しんだ。講師は加茂公民館運営委員会副会長の松本靖彦さん。「柳川の民家のお庭には様々なもみじがあります。拝見させていただきましょう」松本さんの知人宅の庭を見て回るところからスタート。もみじだけではなく、きれいに手入れされた庭園は外からでも充分に散歩者の目を楽しませてくれる。そこにあるのはさりげないおもてなしの心だ。
青空の下に広がっていた豪華な紅葉に、市民の森を出発する前から参加者たちは感嘆の声を出していた。しかし、この日はまだ葉が色づきかけている途中。「緑色の中に赤色や黄色があるから素敵なのよね」と参加者はうっとり。松本さんによると12月の初旬には真っ赤になっているとのこと。行きと帰り、日の差し方によっても景色は変わる。
柳川添いを歩いて行くと見えてきたのは木々の合間に顔をのぞかせている茂平の滝。「別名、えさまの滝とも言います。茂平は地元に尽力した庄屋の長男でえさまはそのお嫁さん。とても仲良く、90歳を超えるまで長生きした実在の夫婦だそうです。2人が手を握り合い、いつも滝の前で仲むつまじく語り合っているのを見た村人達は人を信ずることの大切さを知り、滝の前を通るとそっと手を合わせるようになりました。現在でも、9月になると地元の人達は2人の魂が永久に生き続けてくれるよう白鳥神社と柳川の前で祈るのだそうです。秋になると柳川の木々の葉が七色に染まるのは2人からの恩返しだとか。このような伝説のある滝なので、ご夫婦、恋人と共にいらして下さい。純粋な心で手を合わせれば、きっと幸せになれますよ」と話したのは参加者の一人、NPO法人『南市原夢街道』会員の永島さん。素晴らしい紅葉やこの滝を眺められるのは、松本さんを始め同会のメンバーや地元の人々がボランティアとして雑木林を整備してくれているから。
市民の森を訪れたら、もう少し先、柳川渓谷までぜひ足を運んでみてほしい。素晴らしい景色が堪能できること請け合いだ。「皆さん、温かい人たちばかりなのでワイワイ言いながらのハイキング、とても楽しかったです」参加者は満面の笑顔で帰路に着いた。
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