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養毛剤もできるローズマリーの効用
- 2015/9/4
- シティライフ掲載記事, 市原版

薬、香料、料理など古代エジプト時代から人の暮らしに役立ってきたハーブ。国分寺公民館の主催事業『ハーブ健康活用術』(全3回)が開催された。第1回の講師は講座全体を監修するハーブコーディネーターの長谷川良二さん。7月16日、参加者35人を前に「お茶、サシェ、石鹸、ポプリなどヨーロッパでは生活に溶け込んでいる」と話し、ローズヒップ、カレープラントなど有用植物の枝葉20種類以上や手作りクリームなどを紹介した。
はじめに長谷川さんが取り上げたのは「まだ薄くなっていませんが、予防に使っています」という養毛剤。作り方は鍋にミネラルウォーターか精製水およそ1リットルを入れ、数本のローズマリーの枝とミネラル分のある昆布を20~30分煮出すだけ。さらに効果を期待する場合はホホバオイルを入れると浸透性が高まるそうだ。スキンケアのため愛用しているのは、ペクチンを含むユズの種をアルコール度数20度ほどの焼酎に1週間ほど浸けたもの。保湿や美白効果がある。「ツルツルになりますよ」と試すよう促すと参加者は手の甲につけこすったり、香りを嗅いだりした。
自然農法で野菜を作り、養鶏や養蜂に取り組む一方で、歯科医でもある長谷川さんが特に力を込めて説明したのは歯磨き粉。「粘膜である口の中は一番敏感なところ。ウイルスをはじめさまざまなものを吸収するので、歯を磨くときはなるべく自然由来のものを使用してください」とのこと。抗菌や収れん効果のあるセージ、血行促進作用のあるローズマリーをミルでパウダー状に砕き、塩を加えて乳鉢やすり鉢ですると完成する。長期間保存可。「セージやローズマリーは脳神経を活性化させ、神経を保護する働きがあるカルノシン酸を含み、認知症予防効果があります」と乾燥させてお茶で飲むこともすすめる。さらに講座途中でローズマリーの枝と土を配り、挿し木も指導した。
後半は調理室に移動し、お茶3種を試飲。胃の調子を整えるレモングラスは「ほのかな香り」、気持ちを落ち着かせるカモミールは「フルーティ」、ローズマリーは「思ったよりさわやか」など参加者同士で感想を言いあった。温かいお茶は成分が蒸気となって器官にも取り込まれる。生葉は朝摘みが良いが、乾燥すると香りや効用がより高くなる種類もあるという。長谷川さんは「加工食品、化粧品やシャンプーなどの日用品、薬はさまざまな添加物を含むものもある。市販品に頼りすぎず、自然のパワーで免疫力をつけ健康になって」と結んだ。
次回以降は長谷川さんとともに挿し木の成長を確認し、ブレンドティや小物づくりを楽しみ、9月は小さな手捏ねパン教室主宰の川野晶子さん、12月はアロマオイルでハンドマッサージなどを行うサロンドソランジュ主宰の大和田尚美さんを講師に迎える。
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