
私は事業をやっていますが、未だにうまくいかないことが多いです。子育てもうまくいかないことが多く、悩んだ時期もありました。しかし、今考えると、うまくいかないことに遭遇したお陰で、相手や自分を理解し、これからの方向性が分かった気がします。
先日こんなことがありました。ある経営コンサルタント会社の社長さんと初めてZoom会議でお会いした時のこと。はじめにご自身のプロフィールやすごい経歴を話されたのですが、私はほとんどその話が頭に残りませんでした。その間、四十分。その後、「なぜ?」「どうして?」「どうやってやります?」と質問攻めを受け、私は混乱してうまく話せず、Zoomを退出した後、わかってもらえなかった悔しさだけが残り、その日一日が憂鬱な気分になってしまいました。
この経験から、人は上から目線で来られると、それ以上何も話せなくなることを実感しました。でもそれは、自分にも当てはまることでした。自分の話ばかりをする未熟さで、相手の気持ちを考えず人を傷つけることはなかっただろうか。人は自分の鏡だなと気付づきました。うまくいかないことがあったら、成長するチャンス。また明日から上を向いて歩いていきましょう。
中嶋 悦子(なかしま えつこ)
1965年生。宮崎県出身。二男二女の母。大網白里市在住。エンカレッジ・ステーション㈱代表取締役社長。NPO法人民間児童館おおきなかぶ理事長。社会福祉法人ありんこ会理事長。ありんこ親子保育園園長。保育士。エッセイスト。
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