夜空の星を探すお手伝い
- 2014/7/11
- 外房版

夜空を見上げた時、あなたなら星座をいくつ見つけることができるだろうか?『白子天文サークル』は、白子町役場教育委員会生涯学習課が主催する天文教室の生徒たちが星座を探す手伝いを行っている。
生徒は毎年4月に役場が募集する。今年度は小4から大人までの11名。教室は毎月第3土曜の夜に同役場の青少年センターで開かれ、天体についての授業を受けたあと雲のない日は外に出て肉眼で、または望遠鏡を使って星座を探す。「平面図で見た星座を実際に空で見てみるとまた面白いですよ。地球が丸いことも実感できます」と同サークルの女性。望遠鏡のセッティング、子ども達への手ほどきと見守りが主な活動だ。
15年前に結成したサークルの会員16名のほとんどが、過去に子どもと一緒に天文教室に通い、その面白さに夢中になった保護者達。「土星の輪が見えたときは感激でした」と会長の猿田勇さんは振り返る。講師を務めるのはサークルの顧問、益子進一さん。茂原市内の中学校で理科の教諭をしている。授業では星座早見盤やプリントを見ながら、その時期に見える星座をなぞり、スライドを交えて星・星座の名前を覚えていく。6月は一等星のベガ、デネブ、アルタイルを結ぶとできる夏の大三角について勉強した。ベガは七夕のおりひめ星、アルタイルはひこ星としても知られている。ベガが属する、こと座にまつわる悲恋のギリシア神話についても学んだ。8月13日頃に大きな活動を見せるペルセウス座流星と土星を見ることが目標。
中学生の頃に生徒として参加、現在は母親となり、小学生の子どもを連れて教室に復帰した女性は「役場の屋上からみんなで星空を眺めるのが楽しかった。続けていると星座の形が見えてくるようになります」と話した。
教室支援の他、白子町役場の青少年センターで11月に行われる文化祭と3月の生涯学習フェスティバルで流星群や彗星の情報、写真と望遠鏡の展示を行う。また、教室の生徒と共に参加する1泊のバスツアーを企画することも。
猿田さんは「長く関わったことで天文に関する知識が増え、星空解説をする『星空コンシェルジュ』を目指しています。空に広がる無数の天体は壮大なゆえにいつも新しい何かを学ぶことができ、いい刺激になります。街灯が増え、星が見えづらくなってきている地域が多い中で、まだまだ多くの星が見える『白子の星空』を広く知ってもらいたい」と話した。
問合せ 猿田さん
TEL 080・5042・7956
i-saruta.dingo@ezweb.ne.jp
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