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こでまりの夢
- 2014/8/29
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~「ごめんね」「いいよ」が言える子に~
小さい子どもたちは、とっても素直ですね。ケンカをしても、「ごめんね」って謝れて、「いいよ」って許してくれる。そして、何もなかったかのようにまた遊び始めます。
それが小学校高学年くらいになると「ごめんね」のかわりに、「○○してくれないから、こうなった」「自分は悪くない」と、言い訳が増えてくるようです。言い訳をしている子どもを見ていると、正当化して自分を守っているようにも見えます。きっと、幼児期には受容されていたことが、小学生になって、否定やダメ出しが増えたのかもしれませんね。「なんでこんなこともできないの?」と親に言われると、できなかった理由を考えるようになります。それが『言い訳』になっていくのでしょう。
厳しくすることも必要ですが、その根底に「受容」がなければ、子どもは厳しい言葉を聞き入れることはできません。自分を否定されたと思った時点で、子どもは親から心が離れていくものです。日常的に否定され続けていると、それを外で発散するか、内にこもるようになってしまいます。外で発散する子は、非行や暴力、いじめに発展する場合もあります。内にこもる子は、心を閉ざし、引きこもりや不登校、深刻な場合は自傷行為や自殺になることもあります。
大きくなっても、素直に「ごめんね」「いいよ」が言える子は、受容されている安心感があるから謝れるし、許すことが出来るのだと思います。受容と厳しさは二つで一つ。これが親子の信頼関係の基盤です。
中嶋 悦子(なかしま えつこ)
1965年生まれ。宮崎県出身。二男二女の母。大網白里市在住。エンカレッジ・ステーション(株)代表取締役社長。NPO法人民間児童館おおきなかぶ理事長。ありんこ親子保育園理事長。エッセイスト。
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