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61年に一度の式年祭
- 2017/11/24
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10月20日(金)、白子神社(長生郡白子町)にて61年に一度の式年祭が執り行われた。今から約千年前、平安時代に創建されたという白子神社。
300年余り前の1708年(宝永5年・徳川綱吉の時代)に、正一位白子大明神の極位に昇られ、これを記念して61年ごとの式年祭が定められた。前回は1956年に行われ、今年で5回目となる式年祭は、10時より始まり、神事・舞楽『蘭陵王』が社殿前舞台で披露されると、氏子の皆さんや参拝者は、きらびやかな装束を身に付けた勇壮華麗な舞に魅せられた様子だった。
午後に行われた神楽『浦安の舞』は神前神楽の代表的なものといわれる巫女神楽。浦安とは心の安らかという意味で、平和を祈る心の舞だとか。扇や鈴を持って舞う、その凛とした中にも優雅な姿に見物客はうっとりと見とれた。午前の舞楽と午後の神楽両方を見た来場者はカメラを手に「素晴らしかった!感動しました」とのこと。
また、同じく61年に1回の本殿御開帳も行われ、22日までの3日間、普段は見ることのできない本殿内の拝観が許され、参拝客は行列をつくった。県の有形文化財に指定されている本殿は、江戸時代後期、1758年(宝暦8年)に再興され、羽目板、脇障子等に見事な彫刻が施してあり、参拝客が感嘆の声を上げ、写真撮影をする姿が多く見られた。
翌21日には神輿渡御を実施した。22日は餅投げや子ども神輿も予定されていたが、台風の影響で残念ながら中止に。
白蛇を守り神として奉っている白子神社。南白亀郷12カ村の総鎮守であり、白子町の町名も白子神社が由来とされている。平成26年6月から第5回式年祭の記念事業として計画し行われていた社殿・参道の改修工事も今春完了した。社殿にも多くの装飾が施されてある。神社結婚式も行われており、 地元では縁結びの神様としても有名だ。これからの季節、初詣でも人気のスポット。是非、お詣りに出かけてみては。
問合せ 白子神社
TEL 0475・33・3124