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- 誰よりも速く、 強くなるために
誰よりも速く、 強くなるために
- 2019/5/23
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茂原市在住の町山哲太さん⑿は、昨年出場した『とびうお杯第33回全国少年少女水泳競技大会』の男子50mバタフライで優勝、男子200m個人メドレーで第2位の好成績を手にした。3月28日には『第41回全国JOCジュニアオリンピックカップ春季水泳競技大会』に出場、「この大会に出られたことが、今まで水泳をやっていた中で一番嬉しかったです」と、はにかむ町山さん。ジュニアオリンピックは全国からの強豪選手が集まる、ジュニア選手にとっては最大の大会。出場するために必要なタイムが決まっていて、コンマ1秒を争う世界だ。「泳いでいる時は、隣のレーンも見えるので意識しています。水に入る前には緊張をほぐすために深呼吸をして、泳いでいる時は必死です。ただ、狙っているタイムのことだけは考えています」と、町山さんは振り返る。
町山さんが水泳を始めたのは1歳の時、母親に連れられて行ったベビースイミング教室。以来、『スポーツプラザEAST』で12年間練習を続けている。当然ながら「初めての教室は記憶にない」というが、お風呂も好きだったという町山さんは、プールの水を怖がることもなかったとか。3歳になると一人で泳ぎ始め、物心が付く頃には水泳をすることが当たり前の日常になっていた。スイミング教室では順調に進級を重ね、「選手コースに誘われ続けていた」というものの、幼児期はちょっぴり新しい場所に馴染むことを躊躇い、断っていた時期も。しかし、いざ選手コースに入ってからは持ち前の運動神経の良さを発揮。秋から冬の多い時期には月に2、3回の大会に出場してきた。
「練習は週6回、2時間程度行います。土曜日には朝と夜に泳ぐ」というほどの練習量。学校の授業でも体育が好きだという町山さんは、東部小学校在籍時には陸上部に所属して県大会に出場したことや、地域のマラソン大会に出場して入賞した経験もあるほどの運動神経だ。「家では懸垂の器具があるので、筋力トレーニングもしている」とか。町山さんのお母さんは、「私が元々水泳をやっていたので、子どもにも好きになって欲しかったんです。でも今は、悔いのないように頑張ってもらえればと思って応援しています」と、笑顔を見せた。
今春、町山さんは茂原市立南中学校に進学。「今まで大きな挫折はありませんでした。でも、強豪選手が多いとはいえ、今回のジュニアオリンピックで思うような結果が残せなかったことが少し悔しかったです。今後は基本的にスイミングでの活動を主に続けていくつもりです」と話す町山さんの夢は、「日本選手権に出場する!」こと。大きな目標を胸に、町山さんは今日も練習に励んでいる。