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こでまりの夢 ~親指~
- 2021/4/1
- シティライフ掲載記事, 外房版
- こでまりの夢

手をじゃんけんのパーの形にすると、親指以外は正面を向いているのに対して、親指だけは、他の4本の指の方を向いています。親指は「親」を表し、他の指は「子ども」を表しているのだそうで、親はいつでも子どもを見守っている姿を現しているのだそうです。
また、何かを頑張る時には、じゃんけんのグーの形にした拳をつくりますね。この時は、親指は外側になって他の指を守っているように見えます。この姿は、いざという時には、親が子どもを守る姿なのだそうです。親はいつでも、子どもを見守り、いざという時には子どもを守る姿を親指が示しているのだとしたら、人間を創造した神様の大きな親心のメッセージを感じます。
先日、5歳の男の子が餓死した事件をニュースで知りました。乳幼児虐待のニュースを見るたびに、本当に可哀そうで心が痛みます。それは、虐待された子どもだけでなく、加害者である親の方も孤独だとしたら…。
人生も子育ても、辛いことが多い世の中ですが、きっと自分を温かく見守ってくれている人が必ずいます。ひとりぼっちだと思った時には、パーの親指を、頑張ろうと思えた時には、グーの親指を見てほしい。あなたにも、見守ってくれている親のような存在の人がきっといるはずです。親心を忘れないで。
中嶋 悦子(なかしま えつこ)
1965年生。宮崎県出身。二男二女の母。大網白里市在住。エンカレッジ・ステーション㈱代表取締役社長。NPO法人民間児童館おおきなかぶ理事長。社会福祉法人ありんこ会理事長。ありんこ親子保育園園長。保育士。エッセイスト。
Tel.0475・53・3509