古典を楽しく学ぼう!
- 2013/2/8
- 市原版

古典を楽しく学ぼう!
1月23日、南総公民館2階視聴覚室では「八重むぐら 茂れる宿の」と歌の朗読が始まった。百人一首の恵慶法師の一首だ。毎月第3水曜日に活動している『古典の会』は、古典の学習を通して古典の楽しさや魅力をたくさんの人に知ってもらおうと、平成8年に設立された歴史あるサークル。既に「世界最古の長編小説」と言われている源氏物語、枕草子や徒然草などを学び、現在学習しているのが百人一首。
まずは、講師の元高校教師吉田千尋さんが見本にと一首を読み始め「はい、どうぞ」と皆が続く。手元には参考にしている『新小倉百人一首』のテキストがあり、主旨、歌の意味、作者等が書かれている。黒板には名所や人物名などポイントとなる部分だけを書き、あとは吉田さんが独自に解釈したわかりやすい説明と続く。時折、歌人や歴史にまつわる秘話で盛り上がりすぎて主旨から外れることもあったが、それもまた魅力のひとつだ。
説明を終え「わからないことはありますか?」の問いに、少し黙り込むと「今帰りたいというのはだめですよ」との思わぬ一言に、教室内からは笑いが起きた。
今回は、恵慶法師から始まり、源重之、大中臣能宣の一首で終了。
メンバーは「古典を学ぶことが楽しい」、「先生の解釈が面白い」、「ユーモアがある先生で楽しい」と古典好きなベテランから初心者までと幅広い。
「古典はスリルとサスペンスです」と吉田さんが言うように、2時間の楽しい時間はあっという間に過ぎていった。