古典を楽しく学ぼう!

古典を楽しく学ぼう!

1月23日、南総公民館2階視聴覚室では「八重むぐら 茂れる宿の」と歌の朗読が始まった。百人一首の恵慶法師の一首だ。毎月第3水曜日に活動している『古典の会』は、古典の学習を通して古典の楽しさや魅力をたくさんの人に知ってもらおうと、平成8年に設立された歴史あるサークル。既に「世界最古の長編小説」と言われている源氏物語、枕草子や徒然草などを学び、現在学習しているのが百人一首。
まずは、講師の元高校教師吉田千尋さんが見本にと一首を読み始め「はい、どうぞ」と皆が続く。手元には参考にしている『新小倉百人一首』のテキストがあり、主旨、歌の意味、作者等が書かれている。黒板には名所や人物名などポイントとなる部分だけを書き、あとは吉田さんが独自に解釈したわかりやすい説明と続く。時折、歌人や歴史にまつわる秘話で盛り上がりすぎて主旨から外れることもあったが、それもまた魅力のひとつだ。
説明を終え「わからないことはありますか?」の問いに、少し黙り込むと「今帰りたいというのはだめですよ」との思わぬ一言に、教室内からは笑いが起きた。
今回は、恵慶法師から始まり、源重之、大中臣能宣の一首で終了。
メンバーは「古典を学ぶことが楽しい」、「先生の解釈が面白い」、「ユーモアがある先生で楽しい」と古典好きなベテランから初心者までと幅広い。
「古典はスリルとサスペンスです」と吉田さんが言うように、2時間の楽しい時間はあっという間に過ぎていった。

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1. 【写真】第1展示室  人々の暮らしを様々な面で支えている人工衛星。ロケットで打ち上げられた人工衛星は地球の周回軌道に投入さ…
  2. 【写真】教室の講師と子どもたち  JR浜野駅前と五井駅前でダンススタジオを経営する堀切徳彦さんは、ダンス仲間にはNALUの…
  3.  市原市不入の市原湖畔美術館にて、企画展『レイクサイドスペシフィック!─夏休みの美術館観察』が7月20日(土)に開幕する。同館は1995年竣…
  4. 【写真】長沼結子さん(中央)と信啓さん(右) 『ちょうなん西小カフェ』は、長生郡長南町の100年以上続いた小学校の廃校をリ…
  5.  沢沿いを歩いていたら、枯れ木にイヌセンボンタケがびっしりと出ていました。傘の大きさは1センチほどの小さなキノコです。イヌと名の付くものは人…
  6. 『道の駅グリーンファーム館山』は、館山市が掲げる地域振興策『食のまちづくり』の拠点施設として今年2月にオープン。温暖な気候と豊かな自然に恵…
  7.  睦沢町在住の風景写真家・清野彰さん写真展『自然の彩り&アートの世界』が、7月16日(火)~31日(水)、つるまい美術館(市原市鶴舞)にて開…
  8.  子育て中の悩みは尽きないものですが、漠然と考えている悩みでも、種類別にしてみると頭の整理ができて、少し楽になるかもしれません。まずは、悩み…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1. 【写真】第1展示室  人々の暮らしを様々な面で支えている人工衛星。ロケットで打ち上げられた人工衛星は地球の周回軌道に投入さ…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る