みんなで運動、糖尿病をやっつけろ!

みんなで運動、糖尿病をやっつけろ!

 千葉労災病院の糖尿病患者会『ひまわり会』では年に数回、糖尿病療養チームの支援のもと糖尿病治療に関する勉強会をしており、食事会や運動などをテーマに役立つ教室を開催。患者だけでなく、家族や病院関係者、県内の糖尿病患者の会などたくさんの人たちが参加している。昨年開催した『糖尿病在宅運動療法~マット1枚ニコニコ運動始め』には約50名が労災病院の体育館で糖尿病と付き合うための運動を楽しく学んだ。
 講師は国際武道大学の前学長篠田基行さん(76)。自らも糖尿病で千葉労災病院に通院。ある時主治医の糖尿病・内分泌内科部長三村正裕さんと糖尿病の治療にとって体を動かすことがどれだけ大切か語り合い、じゃ、体操を皆にひろめようじゃないかと意気投合。ひまわり会で披露する運びとなった。
「糖尿病の方には治療と共に適度な運動が必ず必要になります。ただ、運動と言ってもどうやって体を動かせばいいかわからない人が多い。篠田先生はその運動をわかりやすく、楽しく教えてくれます。一緒に楽しんでみてください」と三村さん。
 体操は基本的に無理をしない運動。気持ちよく楽しくいこうが基本。篠田さんは「疲れたら休んで。自分のペースでいい。ただ、動かせるところはしっかりと動かす。俺より若いんだから、ほら、頑張る!」と冗談を交えて参加者の笑いを誘う。お馴染みの歌謡曲にあわせてスキップしたり『手のひらを太陽に』に合わせて背筋を伸ばす。日常では使わないような筋肉に参加者たちは「いてっ」、「伸びる」と言いながらすっきりした感じだと口々に話す。「いつもそんなに汗をかかないのにすごく汗をかいてる」と満面の笑み。「糖尿病は完治はできませんが、薬や食事療法、運動療法で上手に付き合えば怖くないです。2年に1度しか開催できませんが、たくさんの方に参加していただきたい」と栄養管理室長の根本總子さん。皆で運動を共有した有意義な教室だった。     
 

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1.  今やサーファーの聖地となった長生郡一宮町には、上総国一ノ宮の『玉前神社』(たまさきじんじゃ)が長い歴史と共に鎮座する。ご祭神は神武天皇の…
  2. ◆一席 若者の人生曲げる闇バイト 大網白里市 渡辺光恵 ・世渡りは適度に自説曲げ伸ばす 東金市 伴里美 …
  3. 【写真】スパリゾートハワイアンズ・ウォーターパーク ●千葉県立美術館開館50周年記念特別展「浅井忠、あちこちに行く~むすばれる人、つながる時…
  4. 【写真】五井小の歴史をたどるスライドショーの冒頭、紹介する子どもたち  昨年と今年は、創立150周年を迎える小学校が多数ある。1872年の…
  5.  冬の使者と呼ばれるハクチョウ。シベリアなどから北海道を経由し、冬鳥として日本へ広く渡って来る。近年、地球温暖化の影響で、繁殖期と越冬期が暖…
  6. 【写真】坂下忠弘  来春3月2日(日)、市原市市民会館・小ホールで開催される『いちはら春の祭典コンサート2025』。市原市…
  7. 【写真】千葉県立中央博物館・御巫さん  11月24日(日)まで、千葉県立中央博物館で開催されている『二口善雄 植物画展』。…
  8. 【写真】川口千里(左)、エリック・ミヤシロ  日本を代表するトランペット奏者、エリック・ミヤシロを迎え、いま最も注目を集め…
  9. 【写真】うたと語り「今、この町でこの歌を」  毎年、夏に開催される『市原平和フェスティバル』。平和への祈りとメッセージが込…
  10.  今回は「映画音楽」特集の第1回。良い映画では必ず、音楽・主題歌が感動を与えてくれます。テレビCMでも使われる名曲もあり、何処かで聞いたこと…

ピックアップ記事

  1.  今やサーファーの聖地となった長生郡一宮町には、上総国一ノ宮の『玉前神社』(たまさきじんじゃ)が長い歴史と共に鎮座する。ご祭神は神武天皇の…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る