みんなで運動、糖尿病をやっつけろ!
- 2013/3/22
- 市原版
みんなで運動、糖尿病をやっつけろ!
千葉労災病院の糖尿病患者会『ひまわり会』では年に数回、糖尿病療養チームの支援のもと糖尿病治療に関する勉強会をしており、食事会や運動などをテーマに役立つ教室を開催。患者だけでなく、家族や病院関係者、県内の糖尿病患者の会などたくさんの人たちが参加している。昨年開催した『糖尿病在宅運動療法~マット1枚ニコニコ運動始め』には約50名が労災病院の体育館で糖尿病と付き合うための運動を楽しく学んだ。
講師は国際武道大学の前学長篠田基行さん(76)。自らも糖尿病で千葉労災病院に通院。ある時主治医の糖尿病・内分泌内科部長三村正裕さんと糖尿病の治療にとって体を動かすことがどれだけ大切か語り合い、じゃ、体操を皆にひろめようじゃないかと意気投合。ひまわり会で披露する運びとなった。
「糖尿病の方には治療と共に適度な運動が必ず必要になります。ただ、運動と言ってもどうやって体を動かせばいいかわからない人が多い。篠田先生はその運動をわかりやすく、楽しく教えてくれます。一緒に楽しんでみてください」と三村さん。
体操は基本的に無理をしない運動。気持ちよく楽しくいこうが基本。篠田さんは「疲れたら休んで。自分のペースでいい。ただ、動かせるところはしっかりと動かす。俺より若いんだから、ほら、頑張る!」と冗談を交えて参加者の笑いを誘う。お馴染みの歌謡曲にあわせてスキップしたり『手のひらを太陽に』に合わせて背筋を伸ばす。日常では使わないような筋肉に参加者たちは「いてっ」、「伸びる」と言いながらすっきりした感じだと口々に話す。「いつもそんなに汗をかかないのにすごく汗をかいてる」と満面の笑み。「糖尿病は完治はできませんが、薬や食事療法、運動療法で上手に付き合えば怖くないです。2年に1度しか開催できませんが、たくさんの方に参加していただきたい」と栄養管理室長の根本總子さん。皆で運動を共有した有意義な教室だった。