ドン・ロドリゴを知っていますか?

ドン・ロドリゴを知っていますか?

 9月15日(日)、南総公民館主催『千葉に棲む文学人(全6回)』の第4回目が開催され、講師に翻訳家の岸本静江さんを迎えた。文学に於いて『自分の足もとを掘る』とは、自分の関心事を好きな形式で書くことであるという。「私の場合はスペイン語、郷土の歴史(御宿、大多喜)を知りたいということで、スペイン系メキシコ貴族ドン・ロドリゴの生涯をテーマに書いていこうと決めました」と岸本さん。
 ロドリゴは、1609年7月フィリピンでの総督の任を終えメキシコへ向けマニラ港を出航したが、9月に暴風雨に遭い約300人の乗組員と共に御宿に漂着。村民たちは海に飛び込み、乗組員たちを助け着物や食料を提供した。当時の様子を『日本見聞録』(ロドリゴ著)として今に残されている。「実は始めから日本に向かう目的だったようです」と岸本さん。積荷には日本向けの商品が約40トンも積まれ日本人も同乗していたという。
 地球儀を使い日本とフィリピンの位置と当時の航路を説明。当時の帆船というのは、風と海流まかせなので航海する時期も決まっていたという。ロドリゴは、日本に近いフィリピンに居るならと出航時期を遅らせ、兼ねてから憧れを抱いていた日本に向かおうと考えていたのではないかと語った。参加者たちはロドリゴの新たなる説を最後まで聞き入っていた。
 

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