季節のスケッチ
- 2014/2/28
- 市原版

俳画と文 松下佳紀
明日は我が身、と我々はよく言う。それは誰かが不運にも大きな災厄や死に目に遭遇するのを見聞きした際、自分にも似たような災いが待ち伏せしているかも知れないという思いからだ▼考えれば不安な世の中である。貧困と格差の広がり、餓死、孤独死、母子心中、自殺者の数などのニュースが日々報じられる。大旨それは政治の不備による人災でもある▼一方で避けようのない天災、台風や地震もある。災害列島日本ではいつどこが被災地になるか不明だ。さらに突発的事故や事件の数も限りない▼以上は悲観論ではない。今の今ある我々の命は、そんな障害を乗り越えてきた賜物なのである。それを有り難く思う。と共に人災による社会悪は、出来る限り除去したいものだ。