いちはら自然探訪 No.112
ホタルブクロ日陰でも育つ初夏の花

 雨の日が多い時期、観察に行った日はよく晴れていて絶好の散策日和でした。山野は緑が生い茂り、栗の花が満開で蝶やトンボが飛び交っていました。
 蝶たちが樹液を求めて集まるクヌギ林の端、下草もあまりないところにホタルブクロが群生していました。ホタルブクロは開けた草原や山野に生える多年草で最大80センチほどに成長し、今の時期は枝先に4~5センチで淡紅色から白色の釣鐘型の花を穂状につけます。全体に細かな毛が生えていて、根生葉は柄のある卵心型で茎葉は鋸歯のある三角形状卵型をしています。
 若葉や花は食用にもなるそうです。初夏の花ではありますが、暑さには強くなく日蔭でも育ちます。今日観察した場所もクヌギの木の陰になっていましたが、たくさん咲いていました。ホタルブクロは野生植物ですが、その美しさから栽培されることもあるそうです。
 ホタルブクロの名前の由来は、子どもが花の中に蛍を入れて、花びらを通したほのかな光を楽しんだという説があります。今は蛍の時期とも重なるので、昔の子供たちには慣れ親しんだ遊びだったのでしょう。植物の名前は単純だったり面白い由来がたくさんあって、調べるのも楽しいです。
 観察に行ったとき、夏本番を前に散歩道の整備のためか草刈りがされていました。山野も散歩道や公園になっている場合は手入れが必要ですが、利便性だけを追求した整備ではなく自然を保全しながらの整備、人と自然の上手な同居が大切だと思いました。
ナチュラリストネット/岡島 亜純

ナチュラリストネット/自然を愛する仲間の集まりです。市原の豊かな自然環境をいつまでも永く残したいと活動しています。
TEL 080-5183-9684(野坂)

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