水辺の生物の謎

 8月9日、全国水生生物調査も兼ねた『水辺の観察会』(市原市環境監視センター主催)が開かれた。講師の『市原トンボ池の会』会員4人と市職員3人が同行、子ども10人、大人15人がいちはら市民の森の小川に入った。
 観察地点は草地にはさまれた泥質の浅瀬。はじめ子どもたちは陸上の昆虫や水面から見える魚類に気を取られていたが、「オニヤンマのヤゴは泥の中にいる」との講師代表の岡嘉弘さんの言葉に川底に網を入れた。
 捕まえた生物を観察用の容器に入れ分別すると、コヤマトンボやイトトンボなどのヤゴ、魚類のオイカワやヨシノボリ、甲殻類のヌカエビなど多数。岡さんがヤゴの種類を説明したり「タイコウチとミズカマキリの共通点は何かな」と質問したりした。
 その後100メートルほど上流へ。移動途中、オニヤンマやコオニヤンマの成虫を捕獲、幼虫との違いにも触れた。到着した砂利の多い岩場には泥地にいたギンヤンマのヤゴはおらず、ホトケドジョウなどがいたことについて「同じ川でも環境が異なると生物が異なることに気づいて」と話した岡さん。捕獲した生物は元の場所に戻し終了。前述の質問の答えは「お尻にある気官を水上に出し呼吸する」だった。
 

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1. 【写真】第1展示室  人々の暮らしを様々な面で支えている人工衛星。ロケットで打ち上げられた人工衛星は地球の周回軌道に投入さ…
  2. 【写真】教室の講師と子どもたち  JR浜野駅前と五井駅前でダンススタジオを経営する堀切徳彦さんは、ダンス仲間にはNALUの…
  3.  市原市不入の市原湖畔美術館にて、企画展『レイクサイドスペシフィック!─夏休みの美術館観察』が7月20日(土)に開幕する。同館は1995年竣…
  4. 【写真】長沼結子さん(中央)と信啓さん(右) 『ちょうなん西小カフェ』は、長生郡長南町の100年以上続いた小学校の廃校をリ…
  5.  沢沿いを歩いていたら、枯れ木にイヌセンボンタケがびっしりと出ていました。傘の大きさは1センチほどの小さなキノコです。イヌと名の付くものは人…
  6. 『道の駅グリーンファーム館山』は、館山市が掲げる地域振興策『食のまちづくり』の拠点施設として今年2月にオープン。温暖な気候と豊かな自然に恵…
  7.  睦沢町在住の風景写真家・清野彰さん写真展『自然の彩り&アートの世界』が、7月16日(火)~31日(水)、つるまい美術館(市原市鶴舞)にて開…
  8.  子育て中の悩みは尽きないものですが、漠然と考えている悩みでも、種類別にしてみると頭の整理ができて、少し楽になるかもしれません。まずは、悩み…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1. 【写真】第1展示室  人々の暮らしを様々な面で支えている人工衛星。ロケットで打ち上げられた人工衛星は地球の周回軌道に投入さ…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る