授業では決して教わらない、市原の歴史を覗いてみては!?

 毎月第3日曜日に市原市の八幡公民館で活動を行っている『市原の古文書研究会』が第6集目となる『市原の古文書研究』を完成させた。代表の山岸弘明さんは、「活動を始めてから約13年が経ちました。地元の古文書を読もうと集ったメンバーは全部で7名。これまで5冊の本を編纂しました。研究会の主旨は、難しいイメージの古文書を分かりやすく今の言葉で綴ることで、みんなに親しんでもらうことです」と話す。
 第5集までには主に八幡や鶴舞、勝間など様々な地域で発見された古文書を解読してきた同研究会。メンバーはこれまでに市史を編纂したり、社史作りに携わった経験をもつつわもの揃いである。「研究会の活動は、主に解読が中心です。部分ごとに担当を決めて、各自で読み解いてくる。宿題ですね。発表をしながら、議論をしてひとつの答えを見出していく」と話すメンバーの佐野彪さんは、「古文書が得意だから読めるわけではない。虫が食って文字が抜けているところもあるし、昔の人は、届け出はきちんと書くけれどメモは適当で字が間違っているところもある。それでも、前後の言葉から文脈を感じ取って読み解く。面白いです」と続ける。
 山岸さんも、「メンバーも楽しく活動しています。チームワークはいいんです。興味のある方は見学にもいらしてください」と話した。山岸さんと佐野さんは楽しげに、これまでの活動を振り返る。第6集は全300ページに及び、編纂には1年を要した。「大変なことはあまりないんです。普通にコツコツやっていれば積み重ねで一冊ができあがります」という山岸さんだが、古文書をお借りすることだけに10年を費やしたこともあり、所有者との信頼関係が大切だという。「市が発表している資料はすでに解読されているので、私たちは誰も知らないものを発見したいんです。戦後の土地改革や海岸埋め立てに伴う都市化で古い建物や蔵が取り壊され多くの資料を焼失した現在、『郷土資料の掘り起こし、解読、活字化』には旧家の蔵に埋もれている古文書など、家の中から出てきたものに価値があります」と語る。
 努力の結晶である『市原の古文書研究第6集』は八幡・市川本店、菊間・岡田家、五所・今井家、八幡・寺島家、飯香岡八幡宮、市教育センター文書を集載、江戸中期の『八幡村村鑑明細帳』や『塩田開発留記』、家族構成がわかる『宗門人別帳』、明治維新期の一時期に成立した菊間藩の年貢割り付けや触れ書、藩士の『公私留め』など貴重な資料が盛りだくさんである。『五大力船』の出帰港、積荷記録を含んだ『戸長文書』においては興味のある人も多いのではないだろうか。市原の歴史に触れられる貴重な本をこの機会に読んでみてはいかが。

問合せ 佐野さん
TEL 0436・75・0130

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