「下手」は人を幸せにする

 りんごや柚子、シクラメンなど絵手紙のモチーフを各自持参し、講座開始前から見せ合って和気あいあいと楽しい雰囲気の参加者たち。11月4日に南総公民館で行われた『冬の絵手紙教室 年賀状に挑戦!』講座だ。参加者は18名。『日本絵手紙協会』公認講師、向井艶子さんは「相手のことを思い、心をこめてかきましょう。『ヘタでいい、ヘタがいい』が絵手紙のキャッチフレーズ。世界で1枚だけの絵手紙を作りましょうね」と気さくな笑顔で話した。
 味のある作品を生み出すための心得は、下書きをせず、ぶっつけ本番でかくこと。これは、最初にかくものが一番よい出来であることが多いから。他人の絵や手本は見ない。実物をよく見て、はみ出すくらい大きく一つだけかく。線と文字はゆっくりと。1秒間に1ミリ筆を進めるのがちょうどよい速さ。色塗りは手早く叩くように。塗り残しが趣を出すので塗り過ぎないこと。一番大切なのは言葉。頂いたりんごのお礼であれば、ただ「ありがとう」ではなく、「甘くて美味しかったよ」など素直な言葉を入れるとよい。そして、かき上げたら必ずポストイン。
「下手な絵手紙は受け取り手をほのぼのとさせる。面白いなと何度も手に取って見てくれるわよ。『これなら私でも書けそう』と思わせてあげて」との向井さんの言葉に「それなら気楽に出せるわ」と参加者は明るく笑った。
 最後は黒板にそれぞれの絵手紙を貼って発表タイム。ミニ赤かぶの絵を添えて「今年もかぶあげましょう」、柿の絵で「羊は柿喰うか」などユニークな作品が続出。「美味しそうな柿の色ね」など、それぞれの長所をピックアップしながら向井さんは楽しく講評した。今年の年賀状、絵手紙に挑戦してみては?

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ


今週のシティライフ掲載記事

  1.  市原市姉崎小学校を拠点に活動している剣道『錬心舘市原道場』。設立は1987年と長い歴史を持ち、小中学生を中心にこれまで数多くの卒業生を育て…
  2. 【写真】本須賀海岸(当写真は特別な許可を得て撮影しています)  マリンアクティビティのイメージが強い九十九里エリア。成田国…
  3.  マザー牧場(富津市)では、2~3月が羊の出産シーズン。今年は約20頭が出産。第1号は2月22日に生まれた品種「サファーク」の女の子。黒い顔…
  4.  鉄道写真愛好家の皆さんへお知らせです。今年6月6日(木)~6月11日(火)に開催予定の『小湊鐵道を撮る仲間たち展』に写真を出展いただける方…
  5.  新芽が出始めた春の里山を散策してみた。葉の色や形、大きさなど種類の多さが感じられる。葉の多様性といったところか。  そんな中で高い木の枝…
  6. 【写真】チバニアンガイドの皆さん  2020年1月、市原市田淵の地磁気逆転層を含む地層『千葉セクション』がGSSP(地質年…
  7.  前回、近い将来起こるであろう世界的な食糧問題について書きましたが、多くの学者は、私達が生き延びるには人間が何万年と育んできた古来からの農法…
  8. 【写真】『音楽堂in市原《私の十八番》ガラコンサート』にて。ヴァィオリン・川井郁子さん、ピアノ・熊本マリさん  市原市市制…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1.  市原市姉崎小学校を拠点に活動している剣道『錬心舘市原道場』。設立は1987年と長い歴史を持ち、小中学生を中心にこれまで数多くの卒業生を育て…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る