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「下手」は人を幸せにする
- 2014/11/21
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りんごや柚子、シクラメンなど絵手紙のモチーフを各自持参し、講座開始前から見せ合って和気あいあいと楽しい雰囲気の参加者たち。11月4日に南総公民館で行われた『冬の絵手紙教室 年賀状に挑戦!』講座だ。参加者は18名。『日本絵手紙協会』公認講師、向井艶子さんは「相手のことを思い、心をこめてかきましょう。『ヘタでいい、ヘタがいい』が絵手紙のキャッチフレーズ。世界で1枚だけの絵手紙を作りましょうね」と気さくな笑顔で話した。
味のある作品を生み出すための心得は、下書きをせず、ぶっつけ本番でかくこと。これは、最初にかくものが一番よい出来であることが多いから。他人の絵や手本は見ない。実物をよく見て、はみ出すくらい大きく一つだけかく。線と文字はゆっくりと。1秒間に1ミリ筆を進めるのがちょうどよい速さ。色塗りは手早く叩くように。塗り残しが趣を出すので塗り過ぎないこと。一番大切なのは言葉。頂いたりんごのお礼であれば、ただ「ありがとう」ではなく、「甘くて美味しかったよ」など素直な言葉を入れるとよい。そして、かき上げたら必ずポストイン。
「下手な絵手紙は受け取り手をほのぼのとさせる。面白いなと何度も手に取って見てくれるわよ。『これなら私でも書けそう』と思わせてあげて」との向井さんの言葉に「それなら気楽に出せるわ」と参加者は明るく笑った。
最後は黒板にそれぞれの絵手紙を貼って発表タイム。ミニ赤かぶの絵を添えて「今年もかぶあげましょう」、柿の絵で「羊は柿喰うか」などユニークな作品が続出。「美味しそうな柿の色ね」など、それぞれの長所をピックアップしながら向井さんは楽しく講評した。今年の年賀状、絵手紙に挑戦してみては?