春を愛でる和菓子作り

 年3回開かれる市津公民館主催事業『季節の和菓子』の『早春編』が2月24日に開かれ、16人が参加した。講師は「お稽古のお菓子を手作りする」という茶道表千家教授川添宗倭(明子)さん。
 はじめに作ったのは寒梅粉と粉糖を練った紅白の雲平生地を使った『手綱』。毎回、和菓子作りを楽しみにしている80代のご夫婦や料理教室体験をブログに載せるという男性もいて作業は手際よく進んだ。
 「平安時代、太宰府に左遷された菅原道真に老女(浄明尼)が梅の枝に餅を巻き付けて差し入れたとされる」という『梅ケ枝餅』(20個分)の作り方は次の通り。白玉粉35グラムに水150㏄を加え溶かし、砂糖200グラム、もち粉70グラム、上新粉35グラムも混ぜとろりとさせる。蒸気のあがった蒸し器にセルクルなど底のない枠に濡れ布巾を広げ生地を流し入れ、上に乾いた布巾をかぶせ蓋をする。蒸し時間は30分。布巾ごと生地を取りだし、布巾の上からもみほぐす。片栗粉を敷いたバットに移し、さらに折りたたむようにこねる。340グラムのこしあんを20等分し、生地で包み、フライパンにサラダ油を敷き両面焼き色を付ける。冷凍保存可。
 うぐいすきな粉を使った、すはま生地の干菓子は紐状にして『早蕨』の形にした。淡いみどり色の生地を串団子に、松や瓢箪型にと思い思いに細工をした参加者たち。最後に紅梅ひと枝を添え、抹茶とともに春を満喫した。

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1. 【写真】第1展示室  人々の暮らしを様々な面で支えている人工衛星。ロケットで打ち上げられた人工衛星は地球の周回軌道に投入さ…
  2. 【写真】教室の講師と子どもたち  JR浜野駅前と五井駅前でダンススタジオを経営する堀切徳彦さんは、ダンス仲間にはNALUの…
  3.  市原市不入の市原湖畔美術館にて、企画展『レイクサイドスペシフィック!─夏休みの美術館観察』が7月20日(土)に開幕する。同館は1995年竣…
  4. 【写真】長沼結子さん(中央)と信啓さん(右) 『ちょうなん西小カフェ』は、長生郡長南町の100年以上続いた小学校の廃校をリ…
  5.  沢沿いを歩いていたら、枯れ木にイヌセンボンタケがびっしりと出ていました。傘の大きさは1センチほどの小さなキノコです。イヌと名の付くものは人…
  6. 『道の駅グリーンファーム館山』は、館山市が掲げる地域振興策『食のまちづくり』の拠点施設として今年2月にオープン。温暖な気候と豊かな自然に恵…
  7.  睦沢町在住の風景写真家・清野彰さん写真展『自然の彩り&アートの世界』が、7月16日(火)~31日(水)、つるまい美術館(市原市鶴舞)にて開…
  8.  子育て中の悩みは尽きないものですが、漠然と考えている悩みでも、種類別にしてみると頭の整理ができて、少し楽になるかもしれません。まずは、悩み…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1. 【写真】第1展示室  人々の暮らしを様々な面で支えている人工衛星。ロケットで打ち上げられた人工衛星は地球の周回軌道に投入さ…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る