癒しの緑を手軽に楽しむ

 上総更級公園・公園センターでは、毎週4日間『みどりの相談所』が開かれ、園芸関係の講座も定期的に開催されている。9月13日に行われた『園芸セラピー講座』では女性18名が参加、ミニ観葉植物と再利用のペットボトルで、気軽な植物の育て方を学んだ。講師は木曜と日曜に『みどりの相談所』を担当する、相談員の本田恵子さん。「園芸セラピーは植物を育て、慈しむ心を持つことで、身体的・精神的に良い状態へ回復させていく療法です。アメリカや北欧で、戦争からの帰還兵のケアや障害者の社会参加などから発展してきました。今回は、誰でも室内で手軽に観葉植物を愛で、管理できる安全な水耕栽培を作ります」と、ダイニングにも寝室にも置ける、清潔な用土の『ハイドロカルチャー』を紹介した。
 使うペットボトルは安定感のある角形。上面に穴を開け、フタに布やリボンをつけ可愛く演出。ボトルの底一面へ根腐れ防止剤を薄く敷き、次に粘土を1000度で焼成したハイドロボールという用土を敷きならす。植物はアイビーやオリヅルランなど3種。根を傷めないように割り箸で抜き、きれいに土を洗い落とす。「最初に色や姿を楽しむ植物を中心に植え、動きを楽しむツル植物で流れを表現、その中間に線を表現する植物を配置すると、形よく収まります。あとはどの方向から見ても裏にならないよう、デザインしてみましょう」と本田さん。参加者は葉の長さや向きを整え、好みの形に寄せ植えを仕上げた。「次はミント類をキッチンに置きたい」「ビー玉や専用ジェリーのきれいな用土もいいかも」と、自宅で別に作りたいという人が多く、とても好評。管理も水をやりすぎず、直射日光を避け、肥料はほとんど使わないとのことで、「初めて育てる人にもいいですね」と、大事そうに持ち帰った。

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1.  前回に続き「映画音楽」特集第2回です。時系列にてご紹介。(※文中一部引用あり) ★第三の男(英)1952年(昭和2…
  2.  今やサーファーの聖地となった長生郡一宮町には、上総国一ノ宮の『玉前神社』(たまさきじんじゃ)が長い歴史と共に鎮座する。ご祭神は神武天皇の…
  3. ◆一席 若者の人生曲げる闇バイト 大網白里市 渡辺光恵 ・世渡りは適度に自説曲げ伸ばす 東金市 伴里美 …
  4. 【写真】スパリゾートハワイアンズ・ウォーターパーク ●千葉県立美術館開館50周年記念特別展「浅井忠、あちこちに行く~むすばれる人、つながる時…
  5. 【写真】五井小の歴史をたどるスライドショーの冒頭、紹介する子どもたち  昨年と今年は、創立150周年を迎える小学校が多数ある。1872年の…
  6.  冬の使者と呼ばれるハクチョウ。シベリアなどから北海道を経由し、冬鳥として日本へ広く渡って来る。近年、地球温暖化の影響で、繁殖期と越冬期が暖…
  7. 【写真】坂下忠弘  来春3月2日(日)、市原市市民会館・小ホールで開催される『いちはら春の祭典コンサート2025』。市原市…
  8. 【写真】千葉県立中央博物館・御巫さん  11月24日(日)まで、千葉県立中央博物館で開催されている『二口善雄 植物画展』。…
  9. 【写真】川口千里(左)、エリック・ミヤシロ  日本を代表するトランペット奏者、エリック・ミヤシロを迎え、いま最も注目を集め…
  10. 【写真】うたと語り「今、この町でこの歌を」  毎年、夏に開催される『市原平和フェスティバル』。平和への祈りとメッセージが込…

ピックアップ記事

  1.  今やサーファーの聖地となった長生郡一宮町には、上総国一ノ宮の『玉前神社』(たまさきじんじゃ)が長い歴史と共に鎮座する。ご祭神は神武天皇の…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る