祝!長年描き続けて藍綬褒章を受章

 市原市在住の高橋光夫さん(81)は、昨年11月に藍綬褒章を受賞した。藍綬褒章は社会や公共の福祉、文化などに貢献した人を顕著する日本の栄典の1つ。第一美術協会会員・評議員で日本美術家連盟会員を務める傍ら、高橋さんはこれまでに池袋三越や千葉そごうなどを含めた大手デパートで約20回個展を開催してきた。岩手県立美術工芸高校油絵学科から絵を描き、作品数は今や膨大で自宅のアトリエ一部や2階の部屋をびっしりと埋めるほど。
 「今回の受賞の一報を受けた時は、本当に実感が湧きませんでした。でも、市原刑務所で篤志面接員を行っていることも認められたんだろうと嬉しく思います」と笑顔を見せる。市原刑務所で教官をしていた高橋さんは退職後、彼らの相談に乗ったり、絵の指導をしたりしている。
 「人が絵を描く姿や瞳を見ていると、この世に悪人はいないのではと思うほど純粋です。社会に出ても続けて欲しいです」と高橋さん。自身の絵では馬を描いた作品が多く、それは岩手県の実家が農村だったため周りに農耕馬がたくさんいた影響だとか。点描という手法が持ち味で、「見ている人の頭に活字や物語が浮かんでくるような作品」を心がけているので1枚1枚に意味があるという。空気と光をうまくとらえ、浮かび上がるような景色は圧巻の一言。
 毎月第1・3水曜日には三和コミュニティセンターで絵画教室を開講中。受講についてなど詳細は問合せを。

問合せ 高橋さん
TEL 0436・21・7350

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