養老渓谷の山間でアートと食を満喫

 いちはらアート×ミックス最南端の会場アートあそうばらの谷で開催された、鈴木ヒラクさんの展示会『道路』とJA市原市女性部による農家レストラン『おもいでの家』は大盛況だった。
 『道路』では、石と反射板による彫刻作品が家屋の中や屋街に設置されていた。市内の県道脇に多く残る素掘りのトンネルが古代の洞窟や人間の腸内のように見えることから着想を得た作品は、会場の古民家の構造を生かし『道路』という空間を構成。1m以上ある作品は光の当たり方で幻想的に見えた。都内から訪れた女性は、「トロッコ列車を待つ時間に偶然立ち寄りました。現代アートに詳しくないですが、見惚れてしまいます」と話した。
 『おもいでの家』での人気メニューは養老渓谷カレー(500円)。また、季節の定食では筍ご飯に加えて、旬の野菜で作られた小鉢を選べる楽しみも。取材日は大根の煮つけや里芋のきぬかづき、トマトやこごみのからし和えの4品から3つを選ぶことができた。
 他、コーヒーや梨サイダー、おしるこで一休止も。「渓谷カレーの名前はお客さんが付けてくれたんです」と話すスタッフは次々と訪れるお客に元気よく挨拶。船橋市から訪れた夫婦は、「2人でほとんどのエリアを回りました。定食の充実さに大満足です」と笑顔をみせた。

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ


今週のシティライフ掲載記事

  1. 【写真】第1回ドリームコンサートにて。2部では会場とステージが一体に &…
  2. ◆一席 百歳を祝う米寿に喜寿ひ孫 白子町 佐川浩昭 ・敬老会市長の祝辞聞きとれず 大網白里市 渡辺光恵 &…
  3.  明けましておめでとうございます。2005年5月に「こでまりの夢」のコラムが始まって今年で20年になります。今回は第1回で掲載しました『か…
  4.  正月飾りの縁起物に赤い実のカラタチバナがある。これを探して冬の里山を散策した。数は少ないが一株見つかると近くに数株見つかった。11月頃か…
  5. 【写真】西本さん。大谷家具ギャラリー工芸館にて、展示作品と      大分県別府市在住の竹細工職人・西本有(たもつ)さんは、市…
  6.  富山県富山市。標高3000メートル級の北アルプス立山連峰や水深1000メートルの富山湾に囲まれ、人口約40万人の北陸地方を代表する主要都…
  7.  市原市在住・岸本(下尾)静江さんが上梓した『家康 最後の日々』。これまでエッセイや訳書等を多数著してきた岸本さんが、ライフワーク的に取り…
  8.  創作狂言は、房総に伝えられてきた民話や伝承をもとに、和泉流狂言師の小笠原由祠(おがさわらただし)、千葉大学、県民で新たに創り上げてきた狂…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1. 【写真】第1回ドリームコンサートにて。2部では会場とステージが一体に &…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る