- Home
- シティライフ掲載記事, 外房版, 市原版
- まるで絵本の中の世界 都会の喧騒から離れて最上のひとときを 丘の上バラ園が開園中!
まるで絵本の中の世界 都会の喧騒から離れて最上のひとときを 丘の上バラ園が開園中!
- 2017/9/1
- シティライフ掲載記事, 外房版, 市原版

今年4月下旬、大多喜町小土呂にオープンした『丘の上バラ園』。国道297号線から500mほど入った小高い丘の上に広がる同園にあるのは色とりどりのバラの花と、お洒落な洋風のホテルにレストラン。ホテル脇にそびえ立つ大木の奥には、可愛らしいチャペルが見える。「敷地内には600種、約2千本のバラが植えられています。オールドローズやイングリッシュローズ、モダンローズなど今でも彩り豊かですが、最終的には5千本を目指しています」と話すのは、齊藤社長。同園は自らが図面から描き起こし、構想に半年、実働に1年もの月日をかけて完成した。「園内のブロックごとにバラの種類が異なります。一番悩んだのは、どの場所にどの種類を配置するかですね。お客様からの視点で、満足できる風景にする必要がありました。フロリバンダのバックには背の高い大輪のハイブリッドを並べたり、色彩を考えたり」と、強い想い入れがある。数十年間、趣味でバラの育種を手掛けてきた経験は大きく、苗を見れば、水や肥料など何を欲しているか分かるという。園内を歩くと鼻をかすめるバラの香り。メインシーズンは春が終わる5・6月、秋の10・11月だが、1年中入れ替わるように次々と咲き誇る姿は大きな見ごたえがある。
またレストラン『アンジェリカ』では、ランチセットメニュー(デザート、コーヒー付で1500円)、イタリアンコース(前菜、スープ、日替わりパスタ、パン、デザート、飲み物付で2800円)が楽しめるほか、同窓会や慶事法事、歓送迎会など様々なシーンに利用できる宴会場貸切プランも用意。宴会場の最大収容人数は130名で、メニューはシェフと直接相談が可能。食事のみであれば通常予約は不要だが、人数多数の場合のみ3日前まで予約ができる。「イタリアンとフレンチともにシェフは海外の有名店で働いた経験があります。都会の喧騒から離れた静かな環境で本格的なフルコースを堪能してください。特に魚料理は絶品です」と自信をうかがわせた。(ランチ11時~14時、ディナー17時~20時〈要予約〉、カフェ10時~16時)。園内チャペルで行われる挙式のウェディングケーキもシェフが自作するとか。チャペル脇にはモミジがあり、色づく秋シーズンは見頃。また、朝と夜の薄暗い時間には灯りがともされ、チャペルを含んだ園内全体がまるで絵本の世界に迷い込んだかのように幻想的な風景に出会えるという。
さらに、「洋館をモチーフにしたホテルは10部屋あります。ツインの他、スイートルームも準備しています」と説明するのは、同園園長の齊藤三郎さん。ホテル1階には、ゆったりと椅子に腰かけお茶が楽しめるホールやカウンター付のバーがある。2階まで吹き抜けの空間は、解放感があって心地よい。「1年中楽しめるバラですが、メインのシーズン以外に楽しめる別の要素を取り入れたいと考えています。たとえば、ホテル内でのイベントです。コスプレなど同じ趣味を持った方々が宿泊を伴って集まり、撮影を楽しみながら交流するとか」と三郎さんが提案すると、「レストランでのイベントも魅力的。ギターなどの弾き語りを聴いてもらいながら食事を楽しんでもらえたら」と齊藤社長が続けるなど、構想は尽きないようだ。取材時の8月中旬には、初めての試みとなる夏休みイベント『夏休みバラ園スケッチ大会』、『かわいい多肉植物ワークショップ』が開催され、子どもたちの笑い声でレストラン内が賑わっていた。「老若男女、家族やカップルと様々な形で楽しんでもらいたいです。今は市原市内からのお客様が多く、他に鴨川や館山、茂原からなどお越しいただいていますが、他県まで広め、観光名所となるよう成長していけたら」と、三郎さんは熱く語った。
同園では現在、レストランやホテル内でのアルバイトを募集中。詳細は問い合わせを。入園料は大人千円、小学生以下無料。開園時間9時~17時。休園日は毎週火曜日(祝祭日の場合は除く)だが、開花時期は無休。
問合せ 丘の上バラ園 夷隅郡大多喜町小土呂255
TEL 0470・82・4556
http://okabara.co.jp